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飲み会の話(鉢久々と6年・拍手ログ)

※現パロ
飲み会で5年と6年
その場にはいるけどお話にでない子もいます。
しょうもない。



兵助とスーパーで買い物をしていたらばったり竹谷と七松先輩に会って、一緒に飲むかと誘われた。俺は兵助と2人の時間を大切にしたかったから丁重にお断りしたはずが耳には届かなかったのか話は進み、その上場所はお前んちでいいか、なんて七松先輩に言われ、俺んち今汚いので無理ですと嘘をついてみたがこの人にはやはり耳がついてないようで。
極めつけ4人では何だから、あいつらも呼ぶかなんて言われたが、俺んちにそんなに入りません、なんて言うだけ無駄だと思ったので口には出さなかった。

その結果、只今総勢11名が俺の部屋にいる。むさ苦しい状況だ。
宴もたけなわ、ひたすら笑いながら今日あった不運な出来事を話すもの、ばかみたいに飲み比べしてトイレを占領するものたち、一人隅で黙々と飲み続けるもの、様々だ。

だが、一番厄介なもの。それは酔ったふりをして俺の恋人に迫る奴だ。

「立花先輩、ふざけはそこまでですよ。何してんすか」

油断も隙もあったものじゃない。俺がキッチンにつまみを作りに行って数分席を立っていたらこれだ。兵助の肩に何で先輩の頭が乗ってるんだって話だ。
いつもならそんなことさせない兵助は今日に限って少し酔いが回っているのか抵抗している様子もない。ていうかぶっちゃけ狡い。ポジション変われ。

「何だ。鉢屋そんな顔をして。ただ私が少しばかり酔ってしまったから、優しい久々知に肩を貸してもらっている、それだけだ」

どこをどう見たら先輩が酔ってるんだってんだ。あまりにも白々しい嘘に顔が引きつる。

「それなら俺のベッド使っていいんで。どうぞゆっくり休んで下さい」

「ああ、そうか。悪いな。久々知、鉢屋がベッド貸してくれるそうだぞ。お前も少し酔っているだろ?一緒に行こうか」

「ん…ベッド…?」

素面では絶対拝むことのできない兵助の潤んだ瞳と猫なで声に俺の心臓も掴まれる。今度2人で酔うまで飲むことを固く心に誓い、先輩に抗議する。

「大丈夫です。こいつは烏龍茶飲めば素面に戻るんで」

「飲み会なんだ。わざわざ素面に戻らせることもないだろう」

「自己防衛の為に必要な場合もあるでしょう。まさに今その時だと思いますが、」

鋭い眼光で相手を威嚇する。ある程度きつく言わないとこの男は手を引かないだろう。
沈黙が続く、と思われたがそれは数秒で破られた。酸味の強い匂いと間抜けな声によって。

「鉢屋ー!!竹谷が吐いてのびてしまったぞ!!どうにかしろ!」

見れば俺の気に入りのラグに見るも無惨に嘔吐物が。雷蔵も触り心地がいいね、と誉めてくれたラグが…!

「…七松先輩ハチに無理やり飲ませないで下さい。まじで」

「飲み会とは倒れるまで飲むのが礼儀だろ」

そんな礼儀聞いたことねえよ、だが口に出した所でこの人の耳には入らないのだから、大人しく嘔吐物を処理することにしよう。
自分も酔ってしまったらどんなに楽かと思うが、このメンバーで飲む限り一生酔えないのではないか。鉢屋は自分の予想があまりにも確信に近いことに気付かないふりをした。

「鉢屋すまん…トイレが何故か流れなくなった…留三郎が吐きすぎた」

「てめえ…上等だコノヤロウ。それはお前だろう。さっきからげーげーと」

青ざめた2人の先輩を見て、鉢屋はもう何も言えなかった。その代わり頭の中で決意した。今後の為に飲み会の誘いを断る手段を全力で考えよう、と。




0924
6年と絡むと鉢屋がいつも苦労人になる不思議。






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あきゅろす。
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