ラインマーカー作業(鉢久々・拍手ログ)
※現パロ
「手、繋ぐ?」って言ったら「歩きづらいからいい」って言われた。
(あいつは手汗がすごいから俺に遠慮をしている)
返ってきたメールの内容が「そうか」の3文字だった。
(あいつは文明の利器に弱いから文字数が多いと料金がかさむと思っている)
はちのことを淡々と誉める。
(あいつは天の邪鬼だから俺がヤキモチやく姿がとても好きだ)
バイト先で可愛い女の子と楽しそうに話すのに、俺には声すらかけてくれない。
(バイト先の奴らに関係がバレるのを恐れてる。)
俺のこと好きですか、って聴いたら「まあ、それなりに」って言われた。
(俺への愛を言葉に表現できるほどのボキャブラリーがない)
解釈というものは大切だ
とつくづく思う。一回でもマイナスに捉えたら、そこで恋愛なんて終了だ。
だから俺は毎日、脳内の辞書をフル活用し一番自分を守ることができる意味にラインマーカーをひくのだ。
時々、この作業に嫌気こそさすがバイトの帰り道にキスをして、抱き寄せればあいつは目を閉じて微笑むから
俺はまた明日からも懲りずにラインマーカー作業に取り組むんだろうな、そんなことを思うのだ。
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