いっぱち物語(仮)
2
言っとくが、オレ、授業は真面目に出る派です。生徒会の仕事も大事だけど、それで学業を疎かにしちゃったら元も子もないとかなんとかかんとか言っちゃったりしちゃったりテヘペロwww
だっちゅーに、ホントもーこいつ等………
「どういう事だよこれ!何で球技大会と体育祭が無くなんだよ!!」
目の前に一枚のプリントを突き出される。掲示板から剥ぎ取ってきたみたい。
「あのねー、今授業中なわけぇ、可及的速やかにハウスしてくれると嬉しいなぁ」
「何だよその顔!友達の前で無理して笑うなよ!!そういうの俺嫌だって言ってんじゃん!最低だ!」
「穏便に済まそうとムリヤリ笑顔作ってやってんだろ。便所に流すぞ」
マジねっスわ。授業中よ、今。ここは生徒会室じゃないから、今回はヤン造とフレッシュも居る。
「テメェ、星輝の言葉シカトして何様のつもりだ?あ゙ぁ?」
「親衛隊の人達はイッパチ様って呼んでるよー。何?キミも様付けで呼びたいの?やだ…まさか告白?どーしよ、あたしドキがムネムネしてきちゃった…」
「テッッメェ…」
おおうwヤン造の血管がビッキビキにw
「やーんwまじジョークジョークwごっめーんご先セー、ちょっとオレ出るねー。欠席でいーですからー」
「ぁ、ああ、行ってらっしゃい」
オレ一応特待なんだけど。授業に追っ付かなくて、成績下がったらどーすんの。おこずかいもカットされるんよ。死活問題なんスけど!
「で?何で行事が潰れたか、だっけ?」
何でわかんないんだろーね、この単細胞共。
「……行事潰して、許されるとでも思ってんのか?学園の伝統何だと思ってんだ」
それ言っちゃうって、どんだけよ。会長ってば
「あんね、考えて、仕事してんのはオレ。ゆったっしょ?オ・レ。」
冊子を作ったり、コピーしたりだとかは補佐の仕事。でも本来補佐がやる仕事もオレがやってる。クマさんが手伝ったりもしてくれるけど、教師には教師の仕事があって、お給料貰ってる以上、そちらが優先だ。役員全員の分の仕事もただでさえ大変なのに、正規の補佐は双子だから、他の人にも頼めない。そもそも本来補佐は一人、今期は特例で二人だ。数だけで言えば十二分に足りてるんよ。でも、一人を除いて他が仕事しないなんて前例がなくて、「生徒会室は一般生徒は立ち入り禁止」の壁に阻まれて増員もできない。見られちゃいけない書類やファイルもあるし、もしデータイジられたりとかしたら大変だから。
各委員会長にヘルプを頼もうにも、彼等は一般生徒に属する。
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