いっぱち物語(仮)
11
手ぇ出すなってゆわれたもんなー、見てるだけって…ん゙〜〜〜…
「コラコラ!キミ達犯罪はいけないよ!お父さんとお母さんが泣いちゃうよ!」
木の陰からミッ鬼ー調に言ってみる。
「誰だ!出て来い!」
「じぇしぇこいしょいわりぇしぇでぇりゅびゃかはいな――」
「どっちだよ!!!」
おっとツッコミ入りましたー!あざーす!
二回目は怒ナル怒で「出て来いと言われて出るバカはいないよ」と言ったんさー。途中でツッコまれたけどね!
「ともかく、弱いもの虐めは止めるんだ!」
「今度は怒ラかよ。しかも大山のぶよ」
「怒ラちゃ〜ん。出ておいで〜」
「何もしねぇから〜。とは言わねーけど〜」
ギャハギャハ笑ってるけど、全然朗らかな状況じゃねーから!でも時間稼がなきゃ!
「出て来ねーならこっちからいくぜ」
「逃げたらこの平凡どうなっても知んねぇぞ」
マジでか!まーよ、マイクやスピーカーが有るわけでなし、声を分散させる事もできねーから仕方ねーけど、木の上登ってた方がよかったか?いやムリだわ。木登りなんて小学校低学年以来登ってねーっちゅーねん。
「ほーらつ〜かま〜え、え、会…計?」
「おハロー」
めっかっちゃった。
「は?会計?マジかよ」
マジです。やっべ、早く来いってインチョー!
「とりあえず、そのジミー君離してやってくださいよー。お願いしますからー」
神経逆撫でせんよーに下手に出てみる。なのにこの3バカ、ニチャニチャしながら「どうするよ?」「スッゲ、大物釣れたんじゃね?」「でもデッカくね?」とか言いながら、視線でオレの体を舐め回す。ちゅーかこいつ等の会話うぜー。
「悪いけど、こいつヤれっつって命令されてんだわ」
「そーそー、でもどーおしても止めて欲しいなら、聞いてやらないでもない、かな〜?」
「イッパチく〜ん、俺等にヤられちゃわない?」
またギャハギャハ言ってる。
クマさんの授業前に突っ込まれんのはイヤですから!
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