いっぱち物語(仮)
7
はっきり、殴られた。
前はクマさんが庇ってくれたけど、今回はオレが乗り込んだかんね。一人で。
一部「キャッ」とか言ってたけど教室内は静かなもんですわ。ちゅーかキャッて、男がキャッて、げろっ。
会長がまたオレに殴りかかろーと胸倉を掴む。いくら会長相手でも痛いのはやーよ。
「落ち着きなよ会長。星輝くんが見てるよ」
拳がピタリと止まる。
暴力は見せたくない?会長ってば優しいね。でもちょーっとオレにも優しさ見せてほしーなー。首元びろびろだわwほっぺ、ちゅーか頬骨?ゴッてゆったしw頬裏奥歯で切れたしw
「ほーら、放して放して」
そー言って会長の手を掴んで放そうとすると、思ったよりすんなり放れた。あいかーらず睨みパネェけどwちゅーか会長の手握っちゃったんスけどw
「いちち、もーマジ信じらんねー。んじゃねー会長。と、その他ー。お仕事がんばってー」
困惑する生徒、嫌悪する生徒、G共には睨み付けられて、そん中でももじゃは一人喚いてる。最低だ、てバカの一つ覚えか。あ、バカでしたか、そーでしたか。
教室を出ると道が開かれる。野次馬がちょいちょい増えてたみたい。風紀呼ばれたかな?だったらとっとと寮に帰んなきゃ。当事者っちゅーこって捕まったら会長に迷惑かかっちゃう。だってあれはオレが殴るよーに仕向けた。や、ま、本当に殴っかどーかなんて、賭けでしかなかったけどさ。人の行動操ったりできねーし。
これはただのパフォーマンスだ。
生徒会がどーゆー状況で、オレ等の関係がどーゆー状況で、学園がどーゆー状況で、生徒達がどーゆー状況か、これぐらいやりゃー理解するっしょ。
仕事が忙しくて暇がない事を抜きにしても、会長が居る生徒会をオレはリコールできない。他力本願はわかってるけどね、一任しちゃいますよ。オレでも副会長達でもリコールしたい奴をリコールすればいー。したくないならしなくていーし、もー任せるわ。あんま頭働かせんの好かないのよん。特待っちゅーてもオレの場合要領の問題で、現に入試ん時のとかほとんど忘れてるし。興味ない事はどんどん消えてくから、オレ脳みそ。
ジモティーからは器用貧乏てゆわれたし。ほっとけやw
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