いっぱち物語(仮)
６
だからうちの親衛隊は比較的温和だ。マジあいつぶっ殺してーって思っても手は出さないし、ちまちました嫌がらせもしない。せめて、と睨みつけても、メンチ切る勢いでもれなく柔道部員の｢ああﾞん？テメェどこの誰様にガン垂れてんだ？お？あﾞ？チョヅイテんじゃねぇぞ？くらすぞコラ？｣攻撃をくらう。厳つい奴らに四方八方囲まれて、デコつき合わされてみ？鬼こえーから。ションベンチビるから。チビってるやつ見た事あっから。柔道部じゃねーよ、マジもんのチンピラだよ。まーそれが抑止力になってっから文句は言わぬ。お口チャック。ん！
でも、サムが言ったように他は違う。特に副会長と補佐子んとこの親衛隊は過激だ。制裁と称したイジメのせいで自殺者が出たって聞いた事がある。真偽はわかんない。会長んとこも書記んとこも机の上に菊の花置いたり、教科書、ノートに落書きとか、ロッカーベコベコにしたり、うちの学園靴箱無いから机、ロッカーが生ゴミ塗れだったり、テンプレ通りのイジメは一通りやってる。フレッシュやヤン造も、一般生徒には親衛隊は無いけど、イケメンだから少なからず想ってる人間はいるわけで、やっぱやっちゃってる。
やんないよーに注意しろよー。とは思うけど、管理するのはあくまで隊長の仕事。彼等は｢親衛｣隊、対象をあらゆる弊害から護るのが仕事。隊長を中心とした一、組織だ。対象は対象でしかなく、組織の一員じゃない。意味を履き違えてイジメに走って、中には対象そっちのけでイジメを楽しむやつもいる。だからこそ副会長達は、親衛隊を嫌悪して敬遠してほったらかして、結果、無法地帯になる。
まーどっちもどっち。
テンプレって言えばうちの学園のテンプレ制裁法にレイプがある。ってゆー。マジもー勘弁。
［*前］［次#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
