いっぱち物語(仮)
15
「酷くね?クマさん酷くね?ねぇ?」
生徒会室に向かいながら、さっきから針でつつくよーに、グチグチねちねちチクチクぶすぶすクマさんに悪態を吐きまくってます。
だーってマジひでーんだって。アレのせいでパンツぐっちょぐちょ。ザーメンと涎塗れのパンツなんて履いとけねーっしょ。おかげでノーパンですわ。パンツはポッケにinですわ。
「馬っ鹿お前知んねえの?ノーパン健康法」
「……それで言い訳のつもりなわけ?」
「ぶすくれんなよ。イケメンが台無しだぞ」
「ぶすくれてもイケメンですー」
しゃくれてたら下唇を引っ張られた。イテー!
「まあ、あんだけ感じんだから、ネコの素質はある、と。…センセー、オメェの将来が心配だわ」
「オレはクマさんのこれからが心配ッス。インコーきょーしー」
「淫乱せーとー」
「エロ親父!」
「エロガキ」
「ッバーーカ!!」
「あんだと」
クマさんの太い腕が首に回って、チョークスリーパーをかけられる。声が出ない。絞める際にしっかり頸動脈を押さえて内に軽く捻るあたり、こやつ、慣れておる。ごくり。
「つーかお前ああいうのどこで覚えんのよ」
ゲッヘゲッヘ言いながら?を浮かべてると、「女だったらAV女優なれんのにな。ああ、ゲイビでも十分売れるか」とか。失礼な。まあ、その言葉で何が言いたいかわかったけども。
「昨日見たやつが教師と生徒ものでー、かなえちゃんが『ア、だめ!せんせ、おっぱいでイっちゃう〜!あぁ〜ン!』って。それが頭に残ってたせい?かな?みたいなー?」
無意識だったのよー。ちなみにかなえちゃんは、内股の付け根のほくろがセクシーなクール系のAV女優。喘ぎが絶品で、うちの息子がいつもお世話になってます。
ちょっとクマさん、かなえちゃんのものまねがキモかったからってドン引かんといて。
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