いっぱち物語(仮) 3 副会長が言うにはこうだ。 転入生を迎えに行くと、インターホンに気付かなかったそいつはでっけー校門をよじ登ってた。 ここでオレどん引き。 それを面白いと捉えた副会長は朗らかに声をかけたそーな。 ここでオレやや引き。 互いの名を名乗りあった後奴は言った、「気持ち悪いからそんな無理やりに笑うなよ。心から笑ってくれた方が俺は嬉しい」 ここでオレガン引き。 お家の事情やらなんやらかんやらで「笑顔を作る」という事を義務だと思っていた副会長に彼の言葉は天啓とも言えたんだろう。「自分を理解してくれるのは彼しかいない」とか思っちゃってラブっちゃった副会長はアホ丸出してます顔で饒舌にベラベラ喋ってた。 なげー… ちゅーか愛想笑いは誰でもしてるっちゅーに、副会長は自分だけが笑いたくないときでも笑わなきゃならないとか被害妄想に取り憑かれた自意識過剰なアイタタなお人でした。 これからはもーちょい副会長に優しくできたらいいなぁ。と、思いました。 2年3組 一 八(にのまえ はち) [*前][次#] [戻る] |