いっぱち物語(仮)
16
「諦めんのか?」
「はに――」
「諦めるわけ?婚約解消しようとしてんだろ?狙い目じゃねぇの」
「!ふぉんなほほふぇひ――」
「る、だろ。お前が気にしてた御家関係が清算されんだぜ?そうなりゃあ邪魔なのはモジャ宮だけだろうが」
…なんっちゅーかー、教師のゆー事じゃなくなーい?いや、わかってたけどー。ノリいーし生徒のY談にもふっつーに混じってくるし授業は真面目だけど飽きさせんよーに適度にふざけてくっしー。でも兄貴とかって慕われちゃうチョーいーセンセーなんよー。んでもさすがに一、教師としてその発言は誰ぞに聞かれたらマジヤベーっすわ。あきまへんでアンタ
「あのバカ、モジャ宮の言動に乗せられてセフレも全部切ったって言うじゃねぇか。ヤリチンが右手でいつまでも満足できるわけねぇしなぁ」
そーいや親衛隊の子がそんな事言ってたな。食堂で。食堂でんな話すんなしwおかずにする気ですかw白米10杯いけるとかそれ系ですかw思春期パネェw
「オモチャ使って一人エッチなんてプライドが邪魔してぜってーやんねぇだろうし、案外股開いて待ってりゃあ飛びついてくるかもだぜ」
えっ!?マジで!?そりゃあすぐさまスタンバらにゃあっちゅーか実際目の前に股開いてカモ〜ンな男がいたらオレどん引く自信がある!!
「ああ、でも、お前にゃあちょーっとハードル高ぇか、なぁ?」
ニヤニヤニヤニヤ。悪代官のようなデビルスマイルだぜ、クマさん…ごくり
「ふぁ、ふぁに?」
「………ぷっ、ど・う・て・い」
「!!」
キャーーーーーーーーーーーーーーー!!恥かちーーー!!
「入学したてのときは否定してたのに最近じゃ聞かねぇからなぁ、とうとうヤっちゃったかと思ったけど、その顔見る限り…」
やめて。その「にやぁ」みたいな笑い
そーなんよ。オレ高校からの外部受験だったんだけどすでにオシャレに目覚めてたオシャンティーなオレは入学をしたての初々しい持ち上がり組に埋もれる中めっちゃ浮いてた。いー意味で。お金持ちのお坊ちゃんばかりの学校だから小綺麗ではあんだけど幼いっちゅーかイモいっちゅーかオーガニックボーイが大半でオレみたいに染めてもいなければ着崩してもなく面白味がなかった。
そんなオレの見た目のチャラさにか、気付いたらオレの右曲がりには「暴れん棒将軍」の称号が与えられてたのよ。
DTなのに。
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