いっぱち物語(仮)
13
何かデッカいもんにぎゅうぎゅうされてる。あーほら、そんなぎゅっぎゅっすっから服にオレ汁めっちゃ染みてっしー
「……くっくあざっ、ひっく、くあ、ざん、な、…んで、ふっ、ふぃ、んぶっ、……ぐんっ」
「ほいほい、いい子いい子、いい子だなー。ゆっくりでいいから、泣き止んでから喋ろうなー」
何でか知んないけどクマさんがいる。オレを抱き締めながら背中をぽふぽふさすさすしてくれる。…あれ?さっきまで下で転入生に絡まれてたのに…
しばらくすると泣き止んだししゃっくりも、まぁ…それなりに止まった…が!顔を上げ辛い。ギャフン!いまだに頭撫でながら背中をぽふぽふリズムよく叩いてくれてる。こんな宥め方久し振りすぎてハズい…もーオレ高校生なんですけどー
「泣き止んだかー?」
「!!え、ええ!!」
ええ、て…オレ馬鹿じゃん…馬鹿者め、オレ…
「んはっ、左様で」
すっげ笑ってるしひっく。むっさいくせに、クマさんは笑うとキュートなんよっく。垂れた目尻とかそこに出来たシワとかっひっ、口元の笑いジワもちょーキュート。えくぼとかもーチャームポイントだよね、んっく。オレも歳とるならこんな風に歳とりたいよね、て思うチャーミングなおっさんだよひっく。ブルース・ウィリス的なてかオレひっくひっくウッセェw
会長もきっとこんな風にチャーミングでかっけーおじ様になると思う。じゅるり
「ソーリークマさん、服どろっどろだわひっく。鼻水でパリパリんなってっし、クマさんったらヤラシー」
「オメェの頭がな。なんならお前の制服もパリパリにしてやろうか?」
「やーん。ナニぶっかけるつもりッスかー?」
「俺のミル「ちょー!!自重ひっくしろしー!!」
――パァンッ!
「おふす!」
パァンッ!とおもっきしクマさんのほっぺたサンドしたらひょっとこみたいになったwウケるw
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