いっぱち物語(仮)
10
何かもー真っ赤な顔した転入生が会長殴ったり、転入生ちゅきちゅき陣が会長非難したり、会長が転入生に俺様のもんになれ発言したり、そんなん言われたらソッコー会長のもんになりますとかオレが思ったり思わなかったり思ったんだけど、ぼんやりしたオレにはもー訳わかんなくて何のために食堂きたのかわかんないわー、っちゅーカンジに食堂出て教室行った。
放課後んなって生徒会室で仕事してんだけど、だーれも来ない。しくしくー
まーよ、急ぎの仕事は無いからいーよ、いーけどさ、誰も来ないて、余裕持つためにコツコツいつもやってたのに、誰も来ないとか今までなかったのに…
………なかったのに………
ちょいとばかし目頭が熱い。鼻ツーンするし口がフルフルするし鼻垂れてくるし、ちょいちょいちょい、汁まみれの顔じゃあ外出れんやんけ!
「ゔーっオレ強い子オレ強い子強い子よい子」
とりあえずティッシュ…あれ?ちげー、箱にティシューて書いてあるわ、そのティシューで顔ゴシゴシしながら深呼吸してたら顔ヒリヒリしてきてもう踏んだり蹴ったりですわ
――ガチャッ
「ふん゙?」
「ん?」のつもりが鼻詰まってっから変な音んなった
扉が開いたと思ったらなんとそこにいたのは会長
「…な、んでーすかー…?」
口開けっぱだし、我ながら間が抜けてるわ。これからは「にのえ はち」て名乗んなきゃ、どないやねんw
「あ゙?何が?」
「いやー…だって…さぁー、今日はもー来ないかとー…思っ、てーさー…」
「…ああ。書類取り来ただけだ。すぐ行く」
「取り来たて、寮でやんのかね?」
ああ。て肯定した後会長は書類片手に出て行こうとする。さっさと出て行きたいってか転入生に会いたいのか会長こっち見てくんなーい。このぐちゃぐちゃフェイス見られんのは困るけど、ないならないで悲しいわ。おろろーん。あれかね、いつもは生徒会室でやる仕事をわざわざ持って帰るっちゅー事は転入生との時間を持ちたいっちゅー事かね?
ああ会長出てっちゃうどーしよ寂しい行ってほしくない転入生のとこなんて行かないで
何て会長に言えるはずもない
扉を開けたとこで会長を呼び止める。「何だ?」て振り向いてくれた。ヤベスwとか思ったけど夕日がよい塩梅にオレフェイスをあやふやにしてくれたっぽい。いー仕事してるわ。まぁ会長がこっち見てくれた。それだけでちょっと嬉しいとかオレ馬鹿じゃん
「んーとね、また明日、ね」
「……ああ」
――パタン
扉が閉まる
また、明日…ね、会長
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