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いっぱち物語(仮)
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厳密にはオレの目論みも奴等の目論みもおじゃんになりました。まる。

ちゅーのもね、あん時確かにオレに嫌悪感やら反感やら持った奴は少なからず居たわけ。現状を把握してねー奴からしたら仕事放棄を宣言したわけだから殴られて当然じゃね?的な。一般生も含めても、それは主に役立たず共の親衛隊だ。何も恋に盲目になってんのはG共だけじゃねー。死ね。もじゃ宮ラブになった事に悲しんでもじゃ宮を憎みはしても、奴等にラブってスタンスは変わってない。つまり役立たず共を素気(すげ)なく扱うオレは悪。ってわけですわ。

しかしそこは我が親衛隊。腐っても隊長。サムがいー意味でやらかしたらしー。オレボッコ事件を聞いたサムは更にオレの陰口を聞いて威圧感たっぷりに凄んだそーな。曰く「不潔野郎の傍に四六時中はっついてる奴等がいつ仕事してんだ」と。曰く「一人で生徒会回してて今更新しい行事増やされても出来るわけ無ぇだろ」と。曰く「朝稽古で眠ぃんだわ。ぐちゃぐちゃくだんねぇ事でくっちゃべって人の安眠妨げてんじゃねぇよ。締め潰すぞ」………………本題はこっちだわな、確実。

まーなどなど、ね。巻き舌混じりに説教たれたんだと。親衛隊はともかく一般生は「え!?そういう状況だったんスか!!」状態だったらしく目が醒めたらしー。その間カタカタ震えながら涙目だった事までは聞いてねーけど。若干ちびった奴が居た事も聞いてねーけど。

案外人間ってそーゆー事にゃあ無関心だ。学生にとっては学校行事なんてあって当たり前。その裏で、誰が、どーやって、どんだけ時間かけて行事一つを遂行してるか気にもしない。オレだってその類いだ。中学の体育祭も音楽祭も修学旅行も。修学旅行なんて先生が休み返上で現地に下調べとか行ったらしーかんね。スキー場。学校行事まじパネェ。

あと臨海学校も。一年に使える予算は決まってっからそこまで回んなかった。潰した行事の分入れてもオーバーとか、どんだけ豪華にする気だったんスか?豪華客船とか引っ張り出す気だったんスか?豪華ディナーとかダンスパーティーとかスか?船毎沈んじまえ!

「もーサム野郎、余計な事しやがってとゆーべきか、ありがとーとゆーべきか」

「イッパチ野郎。礼を言いながら松坂牛でもイベリコ豚でも持って来るべきなんは確かだな」

「そんなんあったらオレが食うに決まってんだろ。バカじゃね?」

「テメェを輪切りにしてグラム98円で売ってやろうか?お?」

「やっす!!テメーの肉で生計たてれ!!オレより脂肪ついてんだろーが!!」

「脂肪じゃなくて筋肉だっつってんだるぉーが!!締め落とすぞ!!」

「――――――!!」

なぜにアイアンクロー!?

でっかい手の平でガッと顔面わし掴まれて声も出せねー。ギリギリ握り潰そーとしてくるし!締め技は締め技でも柔道じゃねーし!プロレスだし!クマさんといーサムといー流行ってんのかい!!

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あきゅろす。
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