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交錯タイトロープ
4-9
「二度も!?我輩はトゥエトゥエの事を銀河とか時空の誰よりも信頼してるのにその態度は酷いですぞ!?もっと我輩に対して愛ある応対をして下さいお願いしまぁーす!」
「プロセッサーうるさい。黙って。ついでに呼吸と心臓と脳も止めて」
「断・絶・宣・言!?何て悪魔っ娘なの、この娘!?将来が末恐ろしいわァ!!」
少女の変態への拒絶から緊迫した空気が一気に拡散され、突如として始まった漫才に恭達は唖然とする。
「……何だアレ」
「アタシ達、帰っていいのかしら……」
呆れ顔の少年少女の反応に、渋々ライダースーツの女性と苛立っている拘束服の青年が黒巣に視線を向ける。
「…好い加減にしろ、黒巣。これ以上悪ふざけが続くなら私は降ろさせて貰うぞ?」
「プロフェッサー、遊んでんならオレも好き勝手させて貰うぜ?」
「ああー!!ちょっと待った待った!!悪かった、悪かったから二人共、落ち着いて」
慌てて二人を制した老紳士は咳払いをして再び笑顔を作る。
「ハッハッハ、済まなかった。で、あっちのクールなお嬢さんがDクン。そしてこっちのカッコイイけれどおっかない彼がアーゲイン。まあ、志は違うが二人共我輩の同士だよ」
ライダースーツの女性は黒巣の紹介にも無反応のまま雨に打たれている。そしてアーゲインは尚もクェルナを睨み続けていた。

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