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*Even if I come out of drunkenness おまけ

「あれ…ここは?…痛っ」


痛い頭を押さえ、体を起こした
そこには見慣れない風景
私の部屋ではない…


「ここは…」


「やっとお目覚めですか?」


「…ジェイド?」


「他に何に見えますか?」


「むっ…痛っ」


ジェイドの嫌味に腹がたち、立ち上がろうとしたが頭痛が激しく立ち上がる事が出来なかった。


「無理はしない方がいいですよ」


「…うるっさい」


それでも仕事がある為なんとか立ち上がろうとするナナ


「素直じゃありませんねー。昨日はあんなに素直でしたのに…」


ジェイドの言葉にナナの動きは止まった。

よく見ればナナは何も着てなかった。辛うじて布団で隠れていたが…
それに気付き急いでナナは布団を体に巻き付けた

それでもって一番重要なのは…昨日の事を全く覚えていない事……。


「昨日何があった!!」


「おや、覚えていないのですか?」


「覚えてないから聞いている!!」

必死に答えを求めてくるナナ
その必死が可愛らしくからかいたくなる


「忘れるなんて酷いですねー
泣きついて来たのはナナでしょう?」


意味深っぽく告げると
ナナは重たい頭を抱え込み思い出そうと頑張っていた

思い出せないのも無理はない。飲めないお酒をあんだけ飲めば誰だって意識は無くなる



まだ思い出せないでいるナナに近づき「早く思い出して下さい」そう囁き軽く押すとナナはいとも簡単に倒れベッドに横になった


「今日は寝てなさい」


「で、でも書類が…」


「どちらにせよ、その体じゃ十分に働けないでしょう?
大丈夫ですよ。その代わり明日はみっちり働いてもらいますからvv」





心ではこの鬼畜野郎と思いながら少しは感謝しているナナでした。




私だけが覚えてるのも

いいんですが…

あの言葉は、

もう一度くらい

言ってほしいですね。

あなたが素直に

なってくれればいいんですが…

そう簡単には

なってくれそうにも

ありませんから

待ってますよ。

あなたがまた言ってくれる

その日を…




- END -


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