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*03.1 永久に

それはお昼時のお話――。



「なにこれ…」

私はお腹が良い感じに空いてきて、仕事もだいぶ終わったので
た・ま・に・は!
上司であるブレイクと食べようかな。と思いブレイクの部屋に行ったのだが…


「どうしましたカ?ライナ」


「何この机いっぱいの書類は!」


ライナははブレイクの机の上に山盛りにある書類を指差した


「またサボったの?!」


「まさカ☆私がサボるわけないぢゃないですカ」


いつもの様に笑顔のブレイク。でも、本当にすごい量の書類…

(笑い事じゃないと思うけど…)



「それより、用があったんじゃないですカ?」


「あ、うん
ご飯一緒に食べようと…」


ライナは書類に見とれていてボーッとしていたため、正直に言ってしまった
ハッと我に返った時には遅く。ブレイクを見れば驚いた様子だ


普段、私がこんなにも正直に言う事はないので、驚くのも無理はないし…自分でも正直に言ってしまった事にびっくりだ

(あの書類のせいだ!//)

ライナはすぐにブレイクから視線を反らした。顔が赤くなるのが分かる


「ライナ…」


私は名前を呼ばれた瞬間、書類の方に駆け寄り書類の中身に目を通した。



何故逃げ出したかって…?

そんなの分からない。


ただ、居た堪れなくなったんだ



頭には入らないが無理矢理、目を通していた書類がいきなり手元から離れ宙に浮いたと思ったら、後ろから…抱きしめられた


「ぶ、ブレイク…?//」


「ご飯、食べましょう」


「で、でも書類が…//」


「仕事は後ででも出来ますヨ」


ブレイクは離れた。ブレイクの方を向けばいつも以上に笑っていた。


「それに、ライナも手伝ってくれますよね?」




そんな風に言われれば誰だって断れるはずがない。
ライナは静かに頷いた


そして、私たちは昼食を取った





その後、書類の処理を手伝っていたライナだが…いつの間にか全ての書類を押しつけられていた



その間にオズを
救出したとも知らずに…。






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