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*04
だぁれが
虫眼鏡で見なきゃ
わからねーほどの
ドチビだぁ!!





ウィルがドアを開けた時

ファルマン准尉とエルリック兄弟は既に接触していた


何やら兄のエドワード・エルリックは怒ってるようだ
責められ後ずさるファルマン准尉


……の後ろで黒ずくめの男二人組が銃を構えた



「ファ…」


ウィルがファルマン准尉に声をかけようとした時
ファルマン准尉も後ろの二人に気付き銃を構えたが
2対1じゃ勝ち目はなく、銃で殴られ拘束された



ざわめく乗客


「静かにしろ!!
全員両手を上げるんだ!!」




(ファルマン准尉…

何してるのかしら……



仕方ない、ね)


そしてウィルは作戦にうつった





黒ずくめの男たちが
車両にいた全員のボディーチェックをしていた

次はウィルの番
その時


「痛っ……」

その場にしゃがみこむウィル


「おい、どうした!」


銃はウィルに向けたまま



「ちょっと、お腹が痛くて…
すみませんがトイレに行かせてくれませんか?」


「ダメだ、我慢しろ!」


「痛たたた…!」


「お、おい」


黒ずくめの手が緩み
銃がウィルという的から少しズレる
その隙をウィルは見逃さなかった



ウィルは持っている銃に手をかけた


「ぐはっ……」


ウィルは隙を見て
黒ずくめの一人を銃の後ろで殴り、一人は倒れた


「キサマ!!」


今度は
もう一人の仲間がウィルに銃を向けた

だが、遅い――…




「がっ…!!」


ウィルは銃を突き付けられる前に黒ずくめの後ろに回り込み
さっきの仲間同様に殴り、黒ずくめは二人共に倒れた





乗客の人達は呆気にとられていた


「ふぅー、何やってんですか
ファルマン准尉
民間人を護るのが軍人たる者の務めでは?」


ウィルはファルマンの傍に行き
拘束されていた縄をほどいた


「面目ない…」


「さぁて、行きますか」



「お、おい!」



声のする方に振り返ると
そこにはエルリック兄弟がいた…





(この人達の事
すっかり忘れてた――…)


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あきゅろす。
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