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*07

「オレ達が見た黒うさぎ(ビーラビット)の記憶についてはブレイクが今調べてくれている…はずだ」


「…記憶?」


「オレ達はね
この世界に散らばっているアリスの記憶を探してるんだ」


「…アリスには記憶はないの?」


「ないぞ。
だから探しているんだ」


「…そう、なんだ」


少し気まずい雰囲気になった
沈黙の中それを破ったのはギルだった


「…それよりライナ
ブレイクの所に帰らなくていいのか?」


「うん、もう少し3人についてくよ」



なんとなく帰る気にはならなかった。オズの様子が気になるのもあるし

それに……



なんだか胸騒ぎがする



確信はないが―…。





「おい、オズ見たか!?
あっちにうまそうな肉があったぞ!!」


そんな事を考えている私なんかお構い無しにとても嬉しそうに話すアリス


「なになに?食べたいの??」


「…う…むっ
食べたい…ぞ…」



「ダメだ。」


直ぐ様否定するギル


「なんでだ!!」


「出来あいを買うより材料の方が安い。常識だろ」



「ちっ…
この腰抜け共め…

もういい
自分で奪ってくる」


指をボキボキならしながら肉を狩りに行こうとするアリス


「待て!!わかった!
買ってやるから!!」


「あはは、アリスは男前だね」



アリスとライナは先にお肉屋へ向かった


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