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*03 +ヒロイン side+
「はぁ…はぁ……」


結構走って来たのに…
全然見当たらない


「…ギル…」


どうか無事でいて―…




「わぁぁぁあ!!」


「!?…ギル?」


ライナは叫び声が聞こえた方へ走った



「ギルっ…!!」


そこにはギルと…
ブレイクがいた


「ライナ…お嬢様……」



ライナはギルに駆け寄った
ギルは怯えていて微かに震えていた


ライナはブレイクを睨んだ



「ブレイク!!
ギルに何したの!!」


「……眼球が…ない…?」


「………」


ギルの方を振り返り
また、ブレイクを見た



(…ブレイクの…左眼…)



言葉が出てこなかった


「…昔
ちょっと奪れてしまいまして」

「!?」


「………」


「私はね
今回、君のご主人様がアヴィスに
堕とされたのはこれから起こる大きな事件の幕開けではないかと思っているのだよ

私はそれがなんなのかを知りたい


だが…
一つの眼で全てを見渡そうとするのは
不可能に近くてネェ

…わかるカナ?


私には…
君の協力が必要なんだよ」


「ブレイク!?」


ブレイクはライナの言葉を無視して続けた


「君がお願いをきいてくれるなら
ご褒美として私がその手助けをしてあげましょう」


「…ボクに…
ボクにどうしろと…!」


「私はナイトレイ公爵家の動きを探りたい

そう叶うのならば――

どうか君が私の眼の代わりとなってほしい…!

ナイトレイ家という溝ネズミを視姦する…
私の大切な左眼としてね…!」


to be continue.†


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あきゅろす。
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