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*08
「あれ?オズは?」

ライナはギルと一緒にオズが来てない事に気がつきギルに問いかけた


「待つ、だと」


「そっか」



今のオズを一人にさせるのは少し心配だが
傍にいたところで何も出来ないだろう―…



「あ、アリスこれ美味しそうだよ」


あたしは一つの肉屋さんをアリスに勧めた


「そうだな
よし!ココにするぞ」


「おまえが偉そうに言うな!!」


ギルは怒りながらもちゃんとアリスに肉を買ってあげた


それからいろんな店を転々とし買い物を続けた



「…これくらいでもういいんじゃない?」


「そうだな、オズのところに戻るか」



「…なぁ、鴉
おまえも記憶がないそうだな」


「あ゛?」


「やはりあれか?
親のことも覚えてはいないのか?」


「………なぜそんなことを聞く」


「……別に。
ただ親とはどういうものかと気になっただけだ…」


「………」


「なぁ鴉…
命を生みだすのが親だというのなら…
存在理由を作るのもまた親か?」


「………さあな」


ドサッ――


「ライナどうした!?」


ライナはいきなりその場に倒れこんだ


「大丈夫
ちょっと目眩がしただけ…」


「アリス…」


「なんだ?」


「それは違うと思う…
親は子を生みだすものだけど…確かに最初は存在する意味を与えてくれるかもしれない…
だけど
結局は自分で見つけだすモノだとあたしは信じてる…」


「そうなのか?」


「あたしはね。
親なんかいなくても生きていけるんだから
自分で見つけなきゃ…」





ライナはアリスに言い聞かせていたハズなのに…



途中から自分自身に言い聞かせているようになった―…




まだ立ち直れていなかったのか



まだ乗り越えられていなかったのか



その時はまだ
分からなかった――…



to be continue.†


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あきゅろす。
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