物語 ハイカラ〜ウォードと出会うまで ハイカラ〜ウォードと出会うまで *ネリア一人自由移動 【散歩しよう】 ネリア「あそこに居てもおかしくなる…散歩しに行こうか」 【わたしのせいで】 ネリア「私のせいで…あいつは…ッ」 ネリア「私が居ると…皆不幸になる…死んでしまう…」 ネリア「私なんか…ッ」 *ハイカラ出発〜湿地に入るまで 【よろしくおねがいします】 りん「よろしくおねがいします!」 フレイ「おう!これからもよろしくなりん!」 アルヴォンド「そういや背中にあるもんは何や?」 りん「これは“なぎなた”といって、女性が狩りに行く時や護身用として常に身に付けているんですよ」 ガザフ「といういことは接近戦か?」 りん「まぁ接近戦も出来ますが、主に支援心術や心術で皆様をサポートさせていただきますね」 フレイ「助かるぜ…支援よろしくな!」 りん「はい!」 【医者の卵】 ガザフ「医者の卵って事か…」 りん「な、なんですかガザフさん急に;」 フレイ「そういやさ、りんって手術とか出来んのか?」 りん「ぇえ、もう普通に今は父と一緒に手伝ったり一人でもやってますよ」 アルヴォンド「ぉお〜すごいやないか!卵やのうてホンモンの医者やろ!」 りん「いや…そんな事ないですよ;まだ独りで手術をしてから3年しか経っていませんし…学ぶことが山ほどあります」 ガザフ「そうか、俺たちは良い仲間を持ったな。これから死にそうな時は遠慮なく手術をして助けてくれ」 りん「はい!」 【慣れない】 りん「はぁ…はぁッ…」 アルヴォンド「大丈夫かいなりんちゃん?ちょいと休むか?」 りん「す、すみません…ッ!私、生まれてから一度も…外に出た事も、長旅もしたことが無い…引き篭もりでしたから…その、体力無くて…ごめんなさい…ッ」 フレイ「無理も無いさ、遠慮せずに休みたい時は休みたいって言えよ?」 りん「い、ぃいえ…大丈夫です…」 ガザフ「無理しなくて良いからな嬢ちゃん?」 りん「は、はい…お気使いありがとうございます」 りん(ぅう…皆さんに迷惑掛けないように体力を付けないと…この機会に自主トレしよう…) 【…】 りん「……」 ネリア「……」 りん「何か用ですかネリアさん?」 ネリア「ぁ…いや、別に、何もない…」 りん「…そうですか…」 ネリア「……」 りん「……」 *湿地入り〜湿地を出るまで 【蒸し暑い!!】 フレイ「ぁああああああ蒸し暑いもう嫌だぁあああ!!」 アルヴォンド「ぁあああもううるさいっちゅうねんさっきから!;」 ガザフ「心頭滅却、火もまた涼し。そう言うからそう感じるんだ馬鹿息子」 フレイ「…なぁ、アルヴォンド」 アルヴォンド「?なんやフレイくん」 フレイ「何でお前だけ汗が出てないんだよ」 アルヴォンド「!!;」 フレイ「みんな汗かいてるのにお前だけ汗出てないなんておかしいだろ!!さてはお前の服に何か特別な仕様があるんだな!?」 アルヴォンド「な、おおお俺はなんもしとらへんで!!;」 フレイ「嘘付け!じゃあなんでそんなに動揺してるんだよ!」 アルヴォンド「な、じ、自分がおかしなこと言うから動揺しとるんや!;」 ガザフ「ぁああああもううるさいぞガキ共!!」 ―ゴゴンッ!!!! フレイ「うがぁ!」 アルヴォンド「ぐほッ?!!;」 【独り言】 アルヴォンド(違う…もっとそこや!…そうそうそこ〜あ〜気持ち良いで〜涼しい〜生き返る〜♪) アルヴォンド(此処は何度も行ったがあってん…なんどもこうやって乗り越えてきとるんや…ざまぁ〜みろお前ら) アルヴォンド(ん?なんやて!もう一度言ってみぃ!!次言うたら―) フレイ「何一人でぶつぶつ言ってんだよお前?」 アルヴォンド「!?ぇ?!!い、いや〜なんも言っておらへんで〜虫の声とちゃうか?!」 フレイ「ふ〜ん…早く来ないと置いて行くからな…迷っても知らないぞ」 アルヴォンド「あはは…気にしてくれてありがと…」 アルヴォンド(はは…は、うるさいっちゅーねん…ボケェ) 【生心力(ヴィオゼーラ)って】 フレイ「生心力(ヴィオゼーラ)が見えるんだよな?どんな風に見えるんだ?」 りん「いつも見えてるわけじゃないんです。自分が見たいと思って念じると、胸の中心辺りに炎のように見えるんですよ」 ガザフ「ほう……なるほどな」 りん「その炎が激しく揺れたり大きくなったりした時は、その人の心が動揺・悩み・落ち込み・焦っていたりしている時で、炎が小さい時は心術の使い過ぎや心の傷が大きい時などですね…」 フレイ「へ〜、すごいな…」 りん「ね、ネリアさん♪」 ネリア「…ぁ、ああ…」 フレイ「?なんでネリアに振るんだ?」 りん「いえ、気にしないでください♪」 ネリア「……」 [*前へ][次へ#] |