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Destiny
未知のソーディアンと空中都市
「―では、これより式を…」

そう言った時、ガタンッと地震のように揺れた。

「きゃ…」

揺れがおさまったと思ったとき、バタンッといきおいよく開いた。

「ミクトラン!覚悟!」

先頭にディムロス、次にアトワイト、カーレル、クレメンテ、シャルティエ、イクティノスとつづく。

「…決着をつけに来たのね」

ソーディアンを構えるディムロスたちをみて、私はそう呟いた。

「…ミレイ、さがっていろ」

ミクトランは私の身を案じ、そう言ってさがらせようとした。

「いいえ。私も戦います、ミクトラン様」

そう言うと、私は手と手を合わせた。

その間に光が集まる。

「光よ、その姿を現せ」

私がそう唱えると、その光は剣の形になっていった。

「あれは…」

「ソーディアン!?」

ディムロスがそう叫んだ時、うしろからハロルドが走ってきた。

「兄貴!」

「ハロルド…」

カーレルはびっくりした顔でハロルドを呼んだ。

「ハロルド・ベルセリオス…」

「なんで私の名前を…」

私がハロルドの名前を言うと、ハロルドはびっくりしながら言った。

「…今、見せてあげる」

「え……?」

私はそう言うと、私が持っているソーディアンが光だした。

「具現せよ!我がソーディアン!」

すると、コアクリスタルからなにかがでてくる。

それは形を変えていき、そこにいたディムロスたちは驚きを隠せなかった。

「なっ…!」

「あれは…」

ディムロスとアトワイトが同時に言葉を言った時、ハロルドがびっくりしながら言った。

「私!?」

ハロルドが言った通り、それはハロルドになっていた。

「私のソーディアン…ハロルド」

「こんにちは、オリジナル。私はあなたの人格をコアクリスタルにコピーしたソーディアン」

ハロルド以外にも驚いて声の出ないものもいた。

そんななか、シャルティエはあることに気が付いた。

「でも…ソーディアンなら、どうして人型になれるんだろう」

シャルティエはハロルドに聞いた。

「そんなの知らな…」

ハロルドがシャルティエと話してる所をソーディアン・ハロルドは遮った。

「そりゃ、オリジナルが知らなくて当然よ。これは、私がミレイに作らせたんだから」

そう言ってひらひらとチップのようなものを見せる。

「これがあれば、具現化なんてお手のもの…」

「ハロルド…、いいかしら?」

私はソーディアン・ハロルドにそう言うと、ハロルドは頷く。

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あきゅろす。
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