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Destiny
ソーディアン誕生
その一方、地上では…。

地上軍基地

「リトラー!」

地上軍の基地ラディスロウで、ディムロス・ティンバー中将は総司令を呼んでいた。

ラディスロウの中枢部に、総司令官メリクリウス・リトラーはいた。

「ここにいたのか、リトラー」

ディムロスがリトラーに話しかけると、リトラーはちらっとディムロスをみた。

「どうしたんだ?」

リトラーが聞くと、ディムロスのうしろから、ハロルド・ベルセリオスがひょこっと出てきた。

「用は私からよ。ついに出来たわ!」


リトラーからラディスロウの中枢部に集合するようにと言われ、ディムロス、ハロルドを含めた7人が集まった。

その中の5人は、アトワイト・エックス大佐、戦争初期の英雄ラヴィル・クレメンテ、カーレル・ベルセリオス中将、ピエール・ド・シャルティエ少佐、イクティノス・マイナード少将である。

「今日は嬉しき報告がある!」

リトラーがそう言うと、ハロルドが話し出した。

「はいはい、ちゅーもく!ソーディアンが出来たわよ!」

ハロルドがそういうと、アトワイトが質問してきた。

「それで、ソーディアンはどこに?」

「まだ、剣じゃないわよ」

ハロルドがそういうと、みんながざわついた。

「え…じゃあ、ここに呼び出した理由は…?」

シャルティエはハロルドに質問する。

「もちろん、すべて終わってるわ。それで、みんなにソーディアン研究所まできてほしいのよ」

ハロルドが言ったことを理解出来なくて、クレメンテはハロルドに質問した。

「何をしにいくんじゃ?」

クレメンテの質問にハロルドはグフっと笑ってこういった。

「それは、秘密っしょ?」

ハロルドがそういうので、みんなはソーディアン研究所へと向かった。


ソーディアン研究所

「さあ、みんな位置についてー!」

そういうと、6人は自分の位置についた。

「いい?光がでてきたら、それを掴むのよ?」

「わかった」

そう答えたのは、カーレルだった。

「そんじゃ、いっちょやりますか!」

そう言ってハロルドはポチっという音をたてながらボタンを押した。

すると、いきなり床が光った。

そこから光が丸くなって、それぞれの前に浮いている。

「今よ!」

ハロルドがそう叫ぶと同時に、ディムロスたちは光を掴んだ。

すると、掴んだ光は形を変えそれぞれ、形、色、大きさ、そして自らの人格が入ったコア。

「これは…」

カーレルがそう言うと、ハロルドは微笑みながらいった。

「兄貴のは特別、私の人格がコピーしてあるの」

「そうなのか。ありがとう、ハロルド」

カーレルはハロルドの頭を撫でる。

ハロルドはちょっとびっくりしたあと、笑った。

「ソーディアンチームの諸君。今から、ラディスロウへ戻ってくれ。…ラディスロウを浮上させる」

リトラーがそういうと、ディムロスたちは覚悟を決め、黙って話の続きを待った。

「ミクトランを倒すために!」

リトラーが元気よく言うと、ディムロスたちもおおっーと元気よく言った。

そして、天地戦争を終わらせるために――。

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あきゅろす。
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