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深い闇の底で見つけた光
02
そう言って綱道は心配そうに私を見る。

心配してくれるのは有り難いのだが、あまり心を許しちゃいけない気がした。

「…それで、これからどうするんですか」

正直、新撰組や千鶴ちゃんも気になる。

綱道は今、土佐藩にいるのだから羅刹を使って新撰組を潰すことだって出来るかもしれない。

…少しの沈黙が、私には長く感じた。

そして、その長い沈黙を破ったのは薫だった。

「…俺たちは人間に滅ぼされた雪村家を…鬼の世を作る為に…」

「…薫…」

その先は言われなくてもわかっていた。

だから逆に、どうすればいいのかもわからなくなってて…。

「…ずっとそばにいて支えるから」

気づいたらそう口走っていた。

「…え」

驚いてぱちくりと目を瞬いている薫と綱道に、私は今さっき自分が言った言葉を思い出す。急に恥ずかしくなって顔を逸らした。

その後に薫がくつくつ笑い出すものだから、私はさらに恥ずかしくて頬が熱くなって。

(…ぁー…恥ずかし…!)





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あきゅろす。
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