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深い闇の底で見つけた光
03
「でも、あのままだったら私、羅刹に殺されていましたし…」

私がそう言うと、薫は不思議そうに私を見た。

「へぇ、あれが羅刹って知ってるんだ。お前、何処から来たの?」

……あ。

「えっと…異世界…?」

「あっははははっ!!それ何処の冗談?面白いね」

いや、目が笑ってない、というか馬鹿にされてる…!

「だ…だって、私の世界に羅刹とかいないし…!」

…それに、鬼だっていないし…。

…鬼のことは言うのはやめた。余計なことをいうと自分の立場が危うくなると思ったから。

「ふーん…」

薫は私の姿を一瞥してフッと笑った。

「…その話、本当なのかもね。お前が着てる服なんて見たことないし」

…とりあえず、信じてもらえたのかな?

でも、逆に信じる方がおかしいのだろうけど。

安心したのか、軽く笑った。

すると。

「――っ!?」

いきなり首に圧迫感を感じた。

同時に押し寄せる苦しさ。

首を絞められていると理解したのは、数秒してからだった。

「俺、お前のような奴、嫌いなんだ。そんな苦労も何も知らないような顔でへらへらされると余計にムカツク」





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あきゅろす。
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