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深い闇の底で見つけた光
05
手を引っ張られるまま、薫の後を着いていくしかない私は、ここが来たことのない場所だと確信した。

「ちょ、薫どこ行くの…っひゃあ!?」

ドンッと花火のような大きな音にびくりと肩を震わせると、薫は歩みを止める。

そして振り返ると静かに、怪しく笑った。

その意味を、私は知っている。

「雪音はここで待ってていいよ」

「…薫…」

この先に行けば、戻れなくなる。

そう言いたいのだ。

「…行くよ。私も連れていって」

「そういうと思った」

薫は驚かずに、少し楽しそうに笑った。

少し緊張したのか息が詰まって、ゆっくりと深く息を吐いたその時。

「うわああぁああ!!」

「っ!?」

耳をつんざくような絶叫が聞こえた。

始まったのだ。

「…薫」

怖くなって、薫の袖を掴むと、薫は馬鹿にすることはなく黙って優しく笑ってくれた。

「…やっぱり待ってたら?」

「…ううん。行く」

どうせすぐ近くなんだもん。行っても行かなくても変わんない気がする。

「後悔だけはしないようにね」

その言葉に私は頷くと、最後の一人を冷たい瞳で斬り殺そうとしている沖田の元へ歩き出した。





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あきゅろす。
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