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紅き血の誓い
08
「私は、副長のご意見をうかがいたいのですが」

[役職名]でうながされて、土方さんは小さく息を吐き出した。

「俺たちは昨晩、士道に背いた隊士を粛清した。……こいつは、その現場に居合わせた」

「――それだけだ、と仰りたいんですか?」

「実際、このガキの認識なんざ、その程度のもんだと思うんだが……」

土方さんの意見に、新八さんも意見する。

「……けどよ、こればっかりは大義のためにも内密にしなきゃなんねぇことなんだろ?新選組の隊士は血に狂ってるなんてうわさが立ちゃあ、俺らの隊務にだって支障が出るぜ」

「総司の意見も一理あるとは思うけどな。……ま、俺は土方さんや近藤さんの決定に従う」

「私も同じく二人の決定に従います」

最終決定を決めるのはこの二人だ。…特に土方さん。

「……オレは逃がしてやってもいいと思う。こいつは別に、あいつらが血に狂った理由を知っちまったわけでもないんだしさ」

「平助!」

私がそう叫ぶと、平助はビクッと体を揺らした。

「あ」

失言に気づいた平助は、慌てて両手で口を塞ぐ。

「平助。……余計な情報をくれてやるな」





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あきゅろす。
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