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紅き血の誓い
04
土方さんは淡い笑みを浮かべて、からかうような口調で言った。

その言葉に私たちは全員、うんうん、と大きく頷く。

「おや、心外ですね。皆さんはともかく、鬼の副長まで何を仰るんです?」

山南さんは心外と言いながらも微笑んだまま。

土方も薄く笑ったまま特に何も言おうとしない。

…表面的に優しい人は、特に怖いんだよな…。

「トシと山南君は、相変わらず仲が良いなあ」

…これを仲良しというんですか、局長。

微妙に空気がぴりぴりしていたのを、少女も感じとっていたみたいだった。

「ああ。自己紹介が遅れたな。俺が新選組局長、近藤勇だ。それから、そこのトシが副長で、横にいる山南君は総長を勤めて――」

「いや、近藤さん。なんで色々教えてやってんだよ、あんたは」

土方さんに指摘されて、近藤さんは慌てだした。

「……む?ま、まずいのか?」

「情報を与える必要が無いんだったら黙ってるほうが得策なんじゃないですかねぇ」

「わざわざ教えてやる必要は無いんじゃね?」

うろたえる近藤さんを見て、左之さんは皆を取り成すように笑った。





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あきゅろす。
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