[携帯モード] [URL送信]

春夏秋冬イベント夢
父の日(TOD2)
ルーティは今日も、お皿の片付けをしながら思っていた。

「父の日かぁ…。何しよう…」

上の部屋では、今だに寝ているであろう、スタンとカイルを思い浮かべて、ため息を吐いた。

「とりあえず、カイルだけでも起こさないと…」

ルーティはそう言うと、階段をのぼり始めた。


部屋に入ると、スヤスヤと寝息をたてて寝ているカイルを揺さぶる。

それでも、カイルは起きない。

ルーティはお玉と、フライパンを出そうとするが、スタンも起きてしまうと思い、諦める。

「カイル!起きなさい!」

いくら揺さぶっても起きないカイルの頬を、つねった。

ぎゅ〜〜〜!!

「ん――?」

パチッと目を覚ましたカイルだったが、次の瞬間。

「いひゃい!いひゃいよ、母しゃん!」

涙目になって訴えるカイルに気づくと、ルーティは慌てて手を離した。

「ごめん、ごめん!ほら、カイル。朝ごはん出来てるわよ」

それを聞いて、とりあえず起きたカイル。

「母さん、父さんは?」

「今日は父の日だから、寝かせてあげて?」

「父の日か…。父さん、何がいいかな…」

考え始めたカイルを見て、ルーティは笑った。

「とりあえず、朝ごはん食べてきて。その時また考えましょ?」

「うん」

カイルはそういうと、下に降りていった。


「…で、カイル。何がいいと思う?」

「うーん。お花とか?」

「なるほどねぇ。ま、スタンならなんでも喜びそうだけどね」

不意に、スタンの嬉しそうな顔が思い浮かぶ。

「ごちそうさまー!母さん、行ってくるね!」

「ちょいまち」

ルーティはポケットから何かを出すと、カイルに渡した。

「…これくらいは出してあげるわ。ほら、いってらっしゃい」

「ありがとう、母さん!」

それだけ言うと、カイルは急いで走り出した。


「すみません!あの、これください!」

カイルはそれと、お金を交換したあと、嬉しそうな顔をした。


「…ルーティ、カイルは?」

「あら、スタン。カイルなら出かけてるわよ。あ、遅いけど、朝ごはん食べて」

スタンはルーティに言われた通りに、椅子に座って食べはじめようとした所だった。

突然、勢いよく扉が開かれる。

そこには息を切らしたカイルがいた。

それを見たスタンはカイルに近づく。

「どうした?」

スタンがカイルに触ろうとした所で、カイルはニッと笑い、後ろに隠していた小さな花束を前に出した。

「父さん、いつもありがとう!これ、俺と母さんから」

それを聞いたスタンは感動して、泣きそうになっていた。


いつもの感謝として、カーネーションを贈りましょう。


2010.06.20(日)

あとがき

母の日と同じような内容でした…
はっきりいってしまうと、ネタ切れですorz

梅雨は頑張りますっ

いつも汗水流して働いてくれているお父さんに感謝です!






[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!