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Tales of Vesperia
お出かけ
城を出て、貴族街を抜けて、下町に出る。すると、ユーリとフレンが待っていた。

「遅いぞ、シヴィ」

「ごめん、ごめん!」

私はそう言うと、急いでユーリ達の所まで走る。

途中で、ユーリが私が持っている鞄を見つける。

「なんだ…?それ…」

「んー?グミサンドウィッチ!」

私は笑顔でその鞄を開ける。

ユーリとフレンはそれを覗き込むと、それぞれ違う感想を言った。

「何でも挟めばいいってもんじゃないぞ」
「おいしそうだね」

もちろん後者はフレン。ユーリが言うはずない。

「でしょ、でしょー?」

意外と話が合う二人。ユーリはもどかしかった。

それを心に閉じこめて、ユーリは二人に言った。

「ほら、行くぞ」

「は〜い」
「そうだね」

三人は結界の外、魔物がいる地へと歩きだした。


「うわぁー!外に出た瞬間、魔物がいっぱーい!」

見渡すかぎり、魔物がいるわけではない。

ただ、キノコが跳んでいたり、ウルフが歩いていたりと、さも当然かのようにそうしていたからだった。

ユーリは剣を抜く。

「んじゃ、行くか!」

「了解〜!」

私も剣を抜く。

「二人とも、無理するなよ」

フレンもそう言うと剣を抜く。

私が一点に集中すると、周りが光りだす。

「揺らめいて出でよ!ファイアボール!」

すると、火の玉が魔物に当たり、魔物が倒れる。

「よしっ!」

「蒼破刃!」

「虎牙破斬!」

私に続き、ユーリとフレンも攻撃し始めた。

「結界の外って、たくさん魔物がいる、んだね、魔神剣っ!」

「そりゃそうだろ、蒼破っ!」

「たくさんいるから結界がある、そんなところだろう、魔神剣!」

喋りながらも次々と魔物を倒していく私達。


「うっざーい!消えろっ!ファイアボール!」

私の魔術で最後の敵が倒された。

「終わりっ」

そう言いながら空を見上げると、太陽が一番上に来ていた。

私は遠くにいるユーリ達に叫んだ。

「お昼にしよっか!」

「おう!」

ユーリ達が私の方に歩いてくる。

すると、ユーリは何かを思い出し、動きが止まる。

それに気付いたフレンも止まる。

「ユーリ?」

っ、グミサンドウィッチ…」

「大丈夫、食べれるよ」

フレンはユーリに笑いながら言った。

「僕、食べたことあるから」

ユーリは苦笑いしながらフレンとシヴィリアの所に歩いていった。

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あきゅろす。
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