short
はっぴ−ばれんたいん?/桐青お−る
ああ、今日はバレンタインだな、一応用意したけどこれで足りるのかなあ、
なんて考えながらついた先は部室。
何かいやな予感がしなくもない…!
がちゃ。
「おはよ−ございま…す?」
「あっ、名前先輩遅いですよお!」
「あありおー」
「ああって何ですか!
先輩、チョコ!」
にこおっと効果音が付きそうなくらいの笑顔で、あたしの前に手を出すりおー。
ああ本当犬みたい…!
「りおーお手」
そういった瞬間横で吹き出したのは準太。
「準サンも名前先輩も酷いっすよ−!」
未だ笑いが収まらない準太を横目に、
「りおー、御免ってば。
はい、チョコ」
チョコを渡した瞬間またもとの笑顔に戻ったりおー。
「餌付けしたような気分だな…」
「利央の飼い主は間違いなくお前だな」
ようやく笑いが収まったらしい準太にもチョコを渡す。
「嫌んなるくらいこれから貰うと思うけどそれでも良ければど−ぞ」
「さんきゅ」
爽やか万歳!
そんなんだから準太毎年チョコの数が尋常じゃないんだよ、
って言ったら
「もったいねーじゃん」
だって。さすが。
あ、ほかの人にもあげないと。
とりあえず迅くん、タケに渡しておく。
迅くんなんか真っ赤になってお礼言ってくれた!可愛かったなあ…
タケはまあふつうの反応。
期待してなかったけど。
後は三年生だけ。
早くこないかな、なんて思ってたらドアが勢いよく開く音がした。
入ってきたのはもちろん三年生!
早めに渡した方が良いかなって思ったので渡すことにした。
「和さん!山ちゃん先輩!本山先輩!松永先輩!前川先輩!
バレンタインのチョコです」
そういって一人ずつに手渡ししていくと、みんな快く受け取ってくれた。
「名前、俺のは?」
きらきらした顔で訊ねてきたのは慎吾先輩。
あたしはにこっと笑って、
「すいません、忘れました!」
自 業 自 得 で す よ 、 日 頃 の 行 い が 悪 い か ら で す !
(慎吾はアホだな−)(気をつけないとこういうことになるんだな…)
(慎吾死んでるし)
慎吾先輩は名前ちゃんにセクハラしてます。
毎日。
毎日なところがポイント!←
かわいそうな慎吾さんですいませ…!
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