short 大丈夫/切 西浦戦が終わって、3年生が引退した。 準太は試合後から姿を見せなくなった。 「名前さん!」 「あ、りおーじゃん」 いつもと変わらない利央の雰囲気に、自然と笑みがこぼれる。 「名前さん、準さんは...?」 実のところ、あたしも試合後から準太に会っていない。 「りおー、御免ね。 ちょっとまだわかんないや。」 「そうですか....」 「放課後、準太のクラスにいってみるから」 放課後、委員会があったので、準太のクラスへ行くのが遅くなってしまった。 もう帰ったかな、と思いクラスを覗いてみると、窓から野球部の練習を見ている準太がいた。 「準太」 「名前?」 「久しぶり」 「おー」 気のせいじゃない。 窓から練習風景を見ていた準太は、泣きそうな顔をしていた。 「準太、もう練習でないの..?」 「みんな俺のこと恨んでるんじゃないかっておもってるから」 だから、出れない。 準太は言った。 「準太、泣きそうな顔してる。」「・・・・」 「誰にも何にも言わないで我慢してきたんでしょ」 ねえ、準太。 こういう時には泣いても良いんだよ。 「いつもあたしが泣いてばっかりだけど、今日は準太の番。」 明日天気になあれ。 僕と君の心にまた、太陽が戻ってくるように。 準太の夢を書くといつも切なくなります。 御免ね、本当は甘いのが書きたいんです(・q・`) ←backnext→ [戻る] |