short
最後はまたね、で/切
あたしの彼氏の優先順位は第一が野球だろう。
一年くらい前、「幼なじみ」という立場から「彼女」になった。
告白したのは隆也から、その時のことは今でもしっかり覚えてる。
元々野球が忙しいからそんなに彼氏彼女らしいことはできなかった。
初めのうちはそれでも良いって思ってた。
最近はそう思えなくなってきた。
隆也の目にあたしが映る事なんてもう無いんじゃないか。
「わがまま....」
隆也にちゃんと言わなくちゃ。
七組へ向かう途中に隆也に会えた。
「久しぶり−元気だった?」
「お−名前は?」
「あたしはまあまあ...かな」
会話が続かない。
言っておかなきゃいけないことがあるのに。
「隆也、今日話したい事があるんだけど」
「悪ィ、今日終わるの遅い」
「良いよ、待ってる」
明日にしたら決心が鈍ってしまいそうな、そんな気がした。
練習、見てようかな。
練習中の隆也はやっぱりかっこよくて、それでいて輝いていた。
やっぱり好きだったよ。
練習が終わって、帰り道久々に二人で帰った。会話なんてあるはずもなく。
最初に口を開いたのはあたしだった。
「隆也、」
「何」
「別れよ、っか」
「何で」
「あたし、今の彼女って言う立場より前の幼なじみの立場の方が良かったよ」
「俺が、野球ばっかでどっかいったりそういうのできなかったから?」
違うよ、違うの隆也。
「隆也の目にはもうあたしが映ってない。それだけだよ。」
「...俺のこと嫌いになった?」
「違うよ、好きだよ。今でも。」
「じゃあ...っ」
それ以上言わないでよ、泣いちゃうから。
「隆也、またね。
明日からは友達、だよ。」
最後は「またね」で終わらせて
君のことが好きだから。
gdgd。
切ない夢書くの好きです。
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