幼児
火の国で
『ナル兄様〜!!』
ガシッという効果音と共に俺の足にしがみついてきた少女
「おっ!」
いきなりの衝撃に多少はよろけたが、直ぐに体制を立て直し足にしがみついている少女を見た。
『朝起きたらいなかったからおじいちゃんに場所を教えてもらったんだ。
寂しかったんだよ?』
涙を浮かべながらこちらを見上げてくる少女に「ごめんってばよ」と言い抱き上げた。
少女は一瞬にして表情を変え、俺の首に小さな手を回してきた。
ニヘッとあどけない笑顔を見せてくる少女に此方もニカッと笑ってやった。
「ねぇ、ナルト」
声がした方に顔を向けるとピンク色の髪を肩まで伸ばしている少女と目があった。
「どうしたんだってばよ。サクラちゃん。」とめんどくさいながらもキチンと言葉は返す。
サ「その子誰?」
春野サクラがコイツを見ながら問いかけてくる。
あ〜。そういえばコイツの説明がまだだったな。
アイコンタクトでコイツに挨拶をするように促す。
了承したと、体の向きを変えサクラの方に頭を向けたコイツが挨拶を始めた。
『初めまして。時雨です。
兄がいつもお世話になっています。』
ペコッてお辞儀をし、微笑む姿は可愛らしいものの、それ以上にサクラ達の動揺は大きかった。
「「「ナ・ナ・ナ・ナルトの妹〜〜〜!!!
しかもサスケ(君(俺)と瓜二つ〜〜〜!!!」」」
今日も木の葉の里は元気です。
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