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暁高校コメディ物語
3日目
謹慎二日目。その電話は唐突に鳴り始めた

「プルル…」

「はい。暁ですけど…」

「あ、凶牙?俺俺〜大樹だよー」

「…何だ。何のようだ?」

「きんじんっていつ終わるの?」

「きんじんって何だよ!謹慎だろ!どうやったら間違え
るんだよ!」

「そうそう、謹慎謹慎〜で、いつ終わるの?」

「はぁ…お前、先生の話聞いてたか?」

このとき俺は本気でこいつの将来が心配になった。

「一週間だ。」

「一週間!?そんなに長い間家でじっとしてるなんて出
来ないよ!」

とりあえず俺は面接のマニュアルから役に立ちそうなも
のを探してみる。

「う〜ん。じゃあ趣味は?」

「スポーツ、喧嘩、ハッキング。」

「最後の二つを趣味にするんじゃありません!!」

「え〜。楽しいのに。」

「じゃあ今やりたいことは?」

「ねぇ、これ面接のマニュアル読んで聞いてるでしょ」

ちっ。相変わらず勘の良いやつめ。

「質問に質問で答えるんじゃありません!」

「う〜ん…遊びたい。」

「近くの友達は?」

「あー、アズキ先輩かな?」

「じゃあその人を家に呼んで遊んでもらいなさい!」

「わかったー。じゃね。」

「プツッぷーぷー…」

「まったく…騒がしい奴だな。」

このとき俺は知らなかった。
今の電話で俺の生活が狂い始めたことを。

「ピンポーン」

「ハーイ」

「ガチャ」

「あ、凶牙〜アズキ先輩連れてきたよ〜」

ドアを開けると、アホの大樹とあまりに綺麗過ぎる女性
が立っていた

「バタンッ!ガチャ!」

鍵を閉めてみました。

「疲れてんのかな…。変なものをみてしまった。」

「ガンガンガン!」

「凶牙!あけてよ!変なものって何!?」

「退け。」

「え?」

「ゼヤアァァァァ!」

ゼルダ?ってなるくらいの声が聞こえると、
ドアにすさまじい衝撃が起きた。

「ドンッ」

「何だ!?」

「もういっちょっ!」

声が飛んできた瞬間爆音とともにドアが俺に向かって飛
んできた。

「バキァッ!」

「ぐはっ!」

「ふぅ。私のようなか弱い女を締め出すとは。この、外
道が…」

煙の中からは、さっき大樹と一緒に立っていた女性が立
っていた。
その女(ひと)はあまりにも自己中心的で、怪力だった。

「…。」

あまりの衝撃に言葉を失ってしまうが、
何とか正気を取り戻し、言葉を発する。

「げ…外道!?外道はお前だ!人の家のドアを蹴破って!誰だよお前!」

「落ち着いてよ凶牙、この人がアズキ先輩だよ。」

「ぁあ?つーか、何でお前らがここにいるんだよ!」

「え…?だって凶牙が家に連れてこいって…」

「お前の家に呼んで!お前の家で遊びなさいっていう意味だ!」

「そうなの!?」

「そうだ!っていうことで帰れ!」

「え?私の出番はもう終わりか?」

「後で出してやるから今日は帰れ!気分が悪い!」

「何で?風邪?」

「違う…昨日いやなことがあったんだ…」

「いやなこと?」

「詳しくは番外編を見るといいよ…あまり思い出したくないからな…」

「そ…そうか…じゃあ今日は帰るよ…」

「少年!また来るぞ!」

「来るなぁ!!」

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