[通常モード] [URL送信]

明土第七七四集積地鎮守府にて:第二部
第×次AL/MI作戦:哀愁
2###年(着任二年目)##月(秋下旬)##日:太平洋・AL海域


 そして霜川提督の指揮の元、激戦の末に北方棲姫(の幻影)の撃破に成功する。
 しかし固有結界内の幻影とは云えその散り際は休暇の際に伊8(艦これ)56410008から、

 大規模作戦で相対する深海棲艦はその海域を覆う固有結界内の怨念、特に鬼・姫級は固有結界内の怨念と攻め込む側のある種の執着が作り出した一種の幻影である事が殆どである(でなければ何度も所謂周回をして戦果を稼ぐ事等出来ない)。

 と事前に説明されていたとしてもある種の罪悪感、無いし居たたまれなさを拭い去る事は出来ず、戦果にそれ程執着していない霜川提督と明土第七七四集積地鎮守府に所属している決戦艦隊の面々から周回する気を奪うには十分な光景であった。
 そしてやはり艤装に関連した嘗ての大戦での出来事の存在も有って指揮艦として運用する為に艤装を実艦化させている瑞鳳(艦これ)(清水・見早子)に同乗、霜川提督の隣でかの北方棲姫(の幻影)の散り際を見ていた龍驤(艦これ)64090919は霜川提督に、

 「軍属としては未々甘ちゃんやけど、今感じている事とそう思える心を忘れんといてや、その心有る限り明土第七七四集積地鎮守府の艦娘はアンタを見限る事は無いし、本当の屑になる事は無いって少なくともウチは断言したるで。」

 とある種の慰めも兼ねた励ましの言葉を返す。
 そしてさっきまで北方棲姫(の幻影)が存在していた固有結界の島を見つめ直す。
 その表情は霜川提督達と同様に悲しさと困惑の入り交じった物であった。

 この時彼女自身も思う所が有ったのか、龍驤(艦これ)640919はこの後の後段作戦の最中の鎮守府での修練に由って改二艤装を会得するに至る。

 そして、前段作戦終了の報酬と謂わんばかりに明土第七七四集積地鎮守府に浜風(艦これ)28693081と清霜(艦これ)61944515が新たに着任する事となった。


[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!