「隻眼ヲ級の証言／Emily's Report」シリーズ設定集
次世代強化服：FAPAS(PS)-S105シリーズ
■解説
ファイテック・アーマースミス社のS102シリーズから派生したパイロットスーツ兼用の次世代強化服シリーズ。
日本の駆逐艦娘〜軽巡洋艦娘と同等の本体性能を有した上で耐G並びに対NBC能力を付加して有人機であるが故の性能の限界点、所謂マンポイントの上限を上げる事に成功している。
また後にミミノアーレ技術を応用したＭサイズ〜Ｌサイズの強化服（と云う名目の人型機動兵器）の思考制御若しくは動作追従型制御機構の入力端末としての機能を追加、「あくまでもＳサイズ強化服の追加パーツ」と云う現場の兵士に納得させる為の方便に一定の説得力を持たせる事が出来る様になっている。
また外観は日本の可変戦闘機アニメの最初のシリーズとまた別の可変戦闘機が出てくるロードムービーアニメを繋げて再構成したSF戦記物のパイロットスーツを参考にした物となっており、ヒーロー性は抜群なのだがやはり現場（特に古い世代）からの評判は今一つなのとやはり生産価格がが災いして従来のパイロットスーツからの転換は遅々として進んでいない。
■バリエーション解説
FAPAS(PS)-S105
FAPAS(PS)-S105シリーズの基本型。
胴部プロテクターと日本のロボットアニメの人型機動兵器並に角張った形状且つ中に色々組み込めそうな大きさの肩部プロテクター、そしてヒロイックながら頭部を余裕を持たせながら包み込める大きさのヘルメット、従来のパイロットスーツよりは野暮ったい印象を与える腹部回りから脚部な印象を与える外観を有している。
上記の様に上半身の防御を重視した上で、FAPAS(PS)-S102A4型を上回る耐G機能に加えて艦娘用ミミノアーレ技術を応用した操縦補助用脳波制御並びに動作追従式操縦法の入力端末の機能、そしてある程度の水圧下や宇宙空間での作業にも対応可能な与圧・生命維持機能と過剰とも言える性能を有している。
この過剰とも言える性能は後々本格化するであろう宇宙軍用の装備としての需要と後述するFAPAS(PS)-S105A2型の為の運用データ収集を兼ねていたとも伝えられている。
FAPAS(PS)-S105A1
上記のS105（初期生産型）が余りにも過剰な性能であったが為に与圧機能を低減させ、更にはある程度の水中や宇宙空間での活動用の生命維持機能を排除、本体性能も日本の駆逐艦娘程度に迄低減した量産モデル。
ファイテック・アーマースミス社曰く「不本意極まりないモンキーモデル」。
一応制式採用はされた物のやはり割高なのとその外観に抵抗感を拭い去る事が出来なかったパイロットが（古い世代を中心として）少なく無かった事から配備数は決して多くは無い……のだが、前述の与圧機能を応用した海上での浮揚・保温機能は着用した海軍パイロットからは好評であった。
尚、この浮揚・保温機能が搭載されている事を知った軍会計課は外せと要求したのだが、
「時間と予算掛けて育成したパイロットをみすみす鮫やShipHackerのエサにしろってか？（要約）」
とファイテック・アーマースミス社は軍会計課の要求を一蹴、軍上層部や一部乗員議員さえも説得して認めさせると云う逸話を持っている。
FAPAS(PS)-S105A2
FAPAS(PS)-S105A1を元に肩部プロテクターを小型化して常識的な大きさの物に変更（実は形状自体は角形のまま）、ヘルメットもフルフェイスヘルメット程度に迄小型化した改良型。
外観はA1型を踏襲しているが上記変更点の他に下脚部を可動肢の範囲を確保しつつもプロテクターで保護しており、防護性能のバランスも取り直されている。
更なる特徴として各部に電装関係のそれも含めた接続端子が設けられており、外付け式の追加装備による拡張性の確保や長期運用、更なる次世代強化服の土台にする事も視野に入れられている。
後述する派生仕様の他にも脱出装置を兼ねた飛行用パック装備一式と連動した操縦席一式、陸戦用重装仕様等が開発中との事。
FAPAS(PS)-S105A2N
FAPAS(PS)-S105A2の海軍仕様。
A1型の与圧機能を活かした浮揚・保温機能をそのまま引き継いでおり、浮揚・保温機能起動時には下脚部プロテクターが自動的に廃棄、更なる浮力が確保される様になっている。
FAPAS(PS)-S105A2S
初期生産型のある程度の深さの水中での活動が可能な程の与圧機能と宇宙空間で活動する為の生命維持機能を復活させた空間（作業）仕様。
（この物語の世界の）ISS職員用として従来型の宇宙服からの転換が予定されている。
元ネタ：（少なくとも外見イメージは）某可変戦闘機アニメシリーズのパイロットスーツ関連より。
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