「隻眼ヲ級の証言／Emily's Report」シリーズ設定集
次世代強化服：FAPAS(PS)-S102シリーズ
■解説
ファイテック・アーマースミス社（の面々）が都市型研究施設職員時代に開発・採用された第二世代Ｓサイズ強化服にして（この物語の）世界最初の次世代型強化服。
外観は体の各部に部分鎧的なプロテクターを追加した正規軍兵士の戦闘服と二十世紀後半の米軍パイロット用ヘルメットの組み合わせと云う余りSF感を感じさせない物となっており、初期型の時点で水上機動力の有無以外は日本の駆逐艦娘並の本体性能を有していた。
元々は独自規格のアメリカ製艦娘用艤装の開発が失敗した時の保険としてハーディマン計画を引き継ぐ形で細々と開発が進められていたのだが、意外と高性能だったので通常部隊用の装備として採用・配備が進められた。
一時期は一定の範囲内に一定人数以上配置すると性能が低下する謎の弱体化現象に苦しめられたが、地道な改良を続ける事によりそれを完全にとは行かないまでも克復、「（この物語の世界で）最も着やすく使い勝手の良い次世代強化服」として対NBC兵器防御対応型や耐Ｇ機能付与型等様々な派生型を産み出しながら長らくこの（物語の）世界の（主に米軍）兵士達の友で在り続ける事となった。
■バリエーション解説
FAPAS(PS)-S102
最初に開発・採用されたモデル。
水上機動力の有無意外は日本の駆逐艦娘並の本体性能を有していたが、一定範囲内に一定人数以上配置すると性能が（時には洒落にならないレベルで）低下する謎の弱体化現象が発生する欠点が発覚、以後長らく悩まされる事となる。
それでも玩具臭くない外観とその深海棲艦の攻撃に耐えられる本体性能は現場の兵士達に高く評価され、信頼を勝ち取るに至っている。
FAPAS(PS)-S102A1
初期型に耐NBC機能付きフェイスガード一式を追加した耐NBC兵器対応型。
FAPAS(PS)-S102A2
A1型の防御性能以外の本体性能を落として謎の弱体化現象を抑制した物。
それでも大型対物ライフルを腰溜めや肩に担ぐのであれば片手でも撃つ事が可能な程度のパワーアシスト能力は確保されていた。
FAPAS(PS)-S102A3
A2型に日本のとある艦娘用艤装開発研究所の（所謂ミミノアーレと呼ばれる頭部パーツの）艦娘用艤装制御用技術を特許法を遵守しながら導入、最大反応速度を（弱体化現象をほぼ抑えながら）初期型並みに迄引き戻す事とある程度の射撃補正能力も得る事に成功した陸軍仕様の（一応の）完成形。
尚、海兵隊にはとある一件でアメリカ国内に於ける印象を修復不可能な迄に悪化させてしまっていた為にS102シリーズを含めた次世代強化服が配備される事は最後まで無かった。
FAPAS(PS)-S102A4
A3型に耐G与圧機能を追加した空軍／海軍パイロット仕様、後述するFAPAS(PS)-S105迄の繋ぎでは在ったが初期型と同じ理由で此方を使い続けるパイロットも少なく無かったと云う。
FAPAS-S103
S102シリーズを開発したスタッフ都市型研究施設を離れてファイテック・アーマースミス社を設立した直後に開発・販売した医療／福祉用バワーアシストスーツで実質的なS102シリーズの民生用。
重量運搬適性のみをS102シリーズと同等の性能、それ以外は只の服飾品と同等に迄性能を落とす事で悪用を防いでいる。
また通常の服飾品と変わらない外観である事から（この物語の世界の）様々な服飾ブランドと提携する事により無数の膨大な派生品が出回る事になった。
同時に旧世代強化服製作企業がそれらを入手、模倣こそ出来なかった物の旧世代強化服の改修の糸口としたりSPや要人警護を主な業務とするPMC社員等の要望から第三世代インナーアーマー型装甲筋肉服開発の切っ掛けになる等（この物語の世界に）多大な影響を与えている。
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