軟弱者 猫視点



 このところ、今年の冬は暖かいのだと、人間達が噂しているのをよく耳にする。
 ただ、毎年この時期になると決まってそういう話を聞いているような気がするので、人間達の言う『今年の冬はあたたかい』というのは、おそらくなんの根拠もない、大いに希望的観測の入り込んだ、単なる挨拶のようなものであるということが、ようやく私にもわかってきた。

 私は生まれついての野良であるから、冬の寒さなどには慣れっこだが、家猫としてぬくぬく暮らしている連中にはどうにも堪えるらしい。十一月の半ば辺りから、空き地での集会に顔を出す面子が、極端に減った。
 軟弱な輩が増えたものだと、年寄り達は嘆いているが、人間の生態をよく知っている私は、そんなことをくだくだ言ったりしない。
 決して少なくない数の人間と関わった経験のある私に言わせれば、我々よりも人間共の方が、よっぽど軟弱である。



 その最たる例が、今秋からときどき世話になっている、アパートの二階に住む若い男である。

 その男は、黒毛の長毛種である。
 人間のオスの長毛種は、どうやら、珍しいらしい。
 確かに私も、今まで見たことのある人間のオスは、その男を除いて全員、短毛種だった。
 三毛のオスみたいなものかしら、と勝手に解釈している。

 男は体のあちこちに傷がある。
 我々の世界では、男の傷は武勇の勲章のようなものとされており、傷を持つオスはそれだけでメスからちやほやされるものだが、人間の世界ではどうやら違うらしく、悲しいかな、男が人間のメスを部屋に上げるのを、私は今まで一度も見たことがない。

 そしてその男は、とてもぐうたらな軟弱者なのである。
 男は大抵、日がな一日部屋の中でゴロゴロしているか、さもなくば遊びに行っている。
 一応、どこかで働いてはいるようだが、寒いとか雨が降っているとか、そんなちっぽけな理由でもう外に出るのが嫌になるらしく、ベッドの中からどこかに電話をかけ、『体調が悪い』だのなんだのと嘘の理由を平然と並べ立てては、平謝りしている姿をなんどか見たことがある。

 呆れてものも言えぬ、とはこのことだ。
 この男に比べれば、家猫の方がまだマシだと断言できる。
 私も餌を貰っている立場として、あまり男を悪く言いたくないのは山々なのだが、事実そうなのだから、しょうがないだろう。





 男とは、ある秋雨の降る寒い黄昏時に出会った。
 俄に降り出した雨を凌ぐために私が駆け込んだのが、男のアパートの階段下だったのだ。

 濡れた体を舐めて暖めていると、人間の足音がしたので、一声、鳴いてやった。
 できるだけ、かわいらしく哀れっぽく、まだほんの乳飲み子であるかのように、高い声で。

 すると、男は足を止め、ひょいと階段下を覗き込んできた。
 そして、私と目が合うと、顔を引きつらせたのだ。
 しかし、その表情は決して、私たち猫という動物を毛嫌いしている者のそれではなかった。むしろ、『見捨てなくてはいけないのに、見捨てられない』という、葛藤がありありと感じられる表情だった。

 人間という生き物は、私たち猫の前では気が抜けるのかなんなのか、いっそ素直過ぎるくらいに感情豊かになる。
 私くらいになれば、その人間が猫に好意的かそうでないのかなど、一目で見抜けるのだ。

 そしてその男は、好意的とはいかないまでも、私に悪意を持って接しようとしている風には見受けられなかった。
 それどころか、見つけてしまったからには、私をどうしても放っておけない、という気持ちがぷんぷん匂い立ってくるのだった。

 それが証拠に、固まっている男を上目遣いで見つめ、だめ押しでもう一度「みゃあ」と甘く鳴いてやれば、男は変な呻き声を上げたあと、周囲を執拗に気にしながらも、私を抱き上げ、すんなりと部屋に上げたのである。

 首尾よく部屋に上がってしまえばもうこちらのもので、後は、人間が勝手にくるくる動いて世話してくれる。
 というわけで、私は雨に降られて幾許もしないうちに、ふかふかのタオルで体を拭われ、甘いミルクにありつくことができたのだ。



 その夜以降、私はちょくちょく、男の許に顔を出すようになった。
 私が来ると、男は決まって渋い顔をしてみせるが、ぶつくさ言いながらも、最後は必ずなにか食べ物をだしてくれる。

 まったく、拍子抜けするほど簡単な男だった。
 人間の言葉では、その男みたいな性質を持つ輩のことを『お人好し』と呼ぶらしい。






 そのお人好しが私に名前をつけたのは、確か、二度目の訪問のときだった。

 私は元々、撫でられるのが嫌いなタチで、人間の手が伸びてくるとつい、反射的に逃げ出してしまう。
 男も私を撫でようとなんどか試みていたが、その手をすべて躱されていた。
 その日も、迫り来る男の手を軽々避け、優雅に毛繕いなどしていると、男はため息をつきながら、こう漏らしたのだ。

「お前って……、なんだかあいつに似てるよなぁ……。その、可愛げのないところとか……。毛の色だって、真っ白だし……」

 真っ白なのはいいとして、レディーに向かって『可愛げのない』とは何事だ。
 思わず毛を逆立てる私の怒りをさらに煽るかのように、男はあろうことか、私のことを「しげる」と呼んだのだ。
 なんだその古臭い名前は。しかもそれは、男の名ではないか。
 私がメスだということに気がつかないほどの大馬鹿者なのか。それとも、つれなくされたことに対する腹癒せのつもりか。
 どちらにしろ、全く以て失礼千万だと、憤懣やる方ない思いで一杯だったが、男が表情を陰らせて、愛しそうに『しげる』と呼ぶのを聞くと、ぐらぐらと煮えくり返っていた腸が少しだけ治まった。

 どうやら、その『しげる』とやらは、男の大切な友人らしい。
 そして、どういう事情があるのか知らないが、滅多に会うことができないというその友人を、私に重ねているのだった。

 私だって、そういう感傷が理解できないほど愚鈍なわけではない。
 そういうことならと、渋々爪を出すのをやめ、古臭い男の名を甘んじて受け入れてやることにした。
 ミルクの礼をしてやっているのだと思えば、まあ我慢できなくもない。







 今日も、午前中に狩りの練習をしてお腹が減ったので、いくつかの餌場の中で一番近くにある、男の家を訪ねることにした。

 階段を昇り、戸に爪を立ててガリガリと引っ掻けば、すぐさま慌てた様子の男が顔を出す。
「こらっ、しげるっ……! ドア引っ掻くのはやめろって言ってるだろうがっ……!!」
 いくら怖い顔をしてみせたって、近所を気にして小声で窘めているようでは、露ほどの迫力も感じられない。
 耳の後ろを掻きながら小さく欠伸をしてやると、男は眉間に皺を寄せつつも、扉を開いて私を迎え入れた。




「本ッ当に、小憎たらしいヤツだよな、お前……」
 舌を伸ばしてミルクを掬い上げる私の前にしゃがみ込んで、男はぽつりとそう呟いた。

 男はいつも、私のことを悪し様に言う。
 私に餌を与える他の人間は、どんなにそっけなくしても、みな一様に「かわいい」だの「萌え」だのと騒ぎ立て、悶絶しているが、男だけは違った。
 その癖、私を見る目だけは他の者達と同じで、眦を下げているのだから、妙な可笑しさが漂う。

 ただ、やはりその表情の中に、時折、ふと愁いの影が過ぎることがある。
 そういうとき、男はきっと『しげる』という名の友人のことを思い出しているのだ。

「気まぐれで、ぜんぜんオレんとこ寄りつかねえし……ひさしぶりに会えたって、なんかそっけないし……本当に、あいつそっくり……」

 ミルクを飲み終え、口の周りを舐めながら私は顔を上げた。
 私をじっと見つめている男と、目が合う。
 男はふっと目を細め、私に向かって手を差し伸べた。
 男の笑みには、うすやわらかな、諦めに似た感情が滲んでいた。
 その静かな瞳は私を通り越し、今ここにはいない人物の影を見つめている。

 ……やれやれ。
 私は耳を一度だけ動かすと、男に近づいて、その手に額を擦り寄せてやった。
 男は驚いたような顔をしている。

 一丁前に落ち込んでるんじゃないよ、軟弱者のくせに。
 そんな顔で見守られてたんじゃ、ミルクが不味くなるだろう?

 がさがさしてしょっぱい手をぺろりと舐めてやると、男は泣き笑いみたいに、くしゃりと顔を歪ませた。
 それを確認してから、くるりと方向転換して、玄関に向かう。

 ふん。
 人間の機微に理解のある私に、感謝するがいい。

 そのまま、土間に飛び降りようとしたが、玄関の扉が外からガチャリと開かれたので、足を止めた。

「……カイジさん、いる?」

 現れたのは、一匹の人間。声と見た目から判断するに、オスであることはまず間違いない。
 私と同じ白い毛並みの、短毛種だった。

 客人は私に気がついて、じっと見つめてきた。
 猫の爪のように鋭いその目は、我々の目と少し、似ている気がする。

 なんとなく、客人とじっと見つめ合っていると、後ろから足音が近づいてきた。
「……アカギ、」
 男は驚いたみたいな顔で客人の名を呼んだが、アカギと呼ばれたその男は私の顔から視線を逸らさぬまま、ぼそりと呟いた。
「……なに? この猫」
 類は友を呼ぶと言うべきか。
 どいつもこいつも、猫に対する礼儀ってものが全く以てなっちゃいないと、アカギとやらの失礼な言い草に腹を立てたが、私が噛みつくより先に、後ろにいた男が声を荒げた。
「お前っ……、今までどこほっつき歩いてたんだよっ……! 碌に、連絡もしてこねえでっ……!」
 男がこんなにも荒々しく怒りを露わにするのを、初めて見た。
 だが、アカギとやらは柳に風といった調子で、平然としている。
「オレがどこでなにしてるか、あんたに逐一連絡する義務なんて、ないでしょ」
 しゃらっとそれだけ言って、「それよりも」とふたたび私に視線を向ける。
「この猫、なんなんだって聞いてるんだけど。……あんたのペット?」
 返す返すも失礼な。この私が、こんな軟弱者に飼われるような、弱々しい猫に見えるのか?
「違えよっ……! ちょっと、餌やったら懐かれちまっただけ……」
「なぁんだ。ネコが猫飼うなんて、洒落みたいでちょっと面白えなって思ったのに」
 アカギがそう言って笑い、男の顔がさっと赤くなる。
 一方私は、アカギの発言で深く混乱していた。

『ネコが猫飼うなんて』と、アカギは確かに今、そう言った。
 私はじっと男の顔を見上げる。
 怒りを堪えるように唇を噛むその男には、美しい三角の耳も、ひげも、しっぽもない。

 どこからどう見たって、人間にしか見えないのに、こいつのいったいどこが、我々と同族だというのだろう?
 アカギとやらは、目か頭が悪いのだろうか?

 私の混乱を余所に、男と客人は玄関先に突っ立ったまま、鋭く睨み合っていた。
 まさに一触即発、という、ピリピリとした空気。
 漂う怒気の発生源は、主に長毛種の男の方だ。

 思わず後退る。
 私は、荒事が苦手なのだ。せっかく旨いミルクで腹がくちくなったのに、とんでもなく気分を害された気になった。
 事情はよくわからないが、こんな修羅場からはさっさと逃げるに限ると、土間に飛び降りて客人の足の隙間から外へ走り出ようとすると、
「あっ、おい、しげるっ……!」
 と名前を呼ばれ、次の瞬間には、首後ろを掴んで宙にぶら下げられていた。

 あまりに一瞬のことで、いったい、なにが起こったのか理解が追いつかないでいると、私の体を軽々持ち上げたアカギが、男と目線を合わせ、ニヤリと笑った。

「ねぇ……カイジさん。あんた、この猫にオレの名前つけてたの?」

 実に愉しげな声でアカギは言い、男は『しまった』という顔で俯いた。


 なるほど。
 アカギとやらは、名前を二つ持っているのか。
 二つ以上の名を持つことは、猫にはさほど珍しくないことだが、人間にも二つの名を持つ者がいるとは、初めて知った。
 話の流れから推察するに、アカギとやらのふたつ目の名は、『しげる』なのだろう。
 男はこのアカギという男の姿を、私に重ねていたのだ。

 正直、こんな不作法者と重ねられていたのかと思うと嘆かわしい気分になるが、まぁいい。
 そんなことより、この据わりの悪い状態から、早く解放して欲しい。
 アカギとやらを攻撃しようにも、如何せん、爪も届かぬこの距離では、文字通り手も足も出ない。
 こういう時に死に物狂いで大暴れするなんて無駄な足掻きだというほどを、私はよっく理解しているから、仕方なく、できるだけしおらしく装って解放を待った。
 性悪な笑みを浮かべる、このアカギという男だけは、後で思い切り顔を引っ掻いてやらないと気が済まないと、ふつふつ怒りを滾らせているうち、やがて、長毛種の男がぼそりと呟いた。
「あぁ……、そうだよっ……! 猫をお前の名前で呼んでたよ、悪ぃかっ……!! でもなぁ、こいつはお前と違って、定期的にちゃんとうちに顔出すし、オレが落ち込んでたら寄り添ってくれたしっ……、お、お前なんかより、こいつのがよっぽど……!!」
「『よっぽど』……何……?」
 ゆらり。
 アカギの体から、怒気がまるで陽炎のように立ち上ったかに見えた。
 軟弱者の男は、それだけで怯んだように口を噤んだが、それでも、アカギを強く睨みつける目だけは揺るがない。
「いい度胸だ……カイジさん……!」
 顎を上げて尊大に笑うと、アカギは私をぶら下げたまま部屋に上がり、嫌がる男の腕を引っ張って部屋の奥へと無理やり引きずっていった。


 アカギはまず、私を床の上に放り出した。
 背中から乱暴に落とされたが、持ち前の運動神経で、私は難なく着地した。
 すぐさまアカギに飛び掛かろうとしたが、ベッドの上に男が引き倒されるのを見て、咄嗟にブレーキをかける。

 ……まさかこいつ、男を殺す気ではなかろうな?
 せっかく見つけた貴重な餌場なのに、男が死んだらそれがなくなってしまう。

 ハラハラしながら、ベッドの上で揉み合う二匹の動向を見守っていたが、次第に、なにやら雲行きが怪しくなってきた。
 アカギは男の体に乗り上げて、肌を露わにさせ、母猫が仔猫にするように、体中を舐めたり吸ったりし始めた。
 最初はやめろやめろと喚いていた男も、次第に大人しくなり、ついにはアカギに恭順の意を示すように体を沿わせてくる。

 もしかして。
 いや、もしかしなくても、これは多分、十中八九……交尾だ。

 人間の交尾を見るのは初めてで、ついまじまじと観察してしまう。
 が、同時に私は、またも混乱させられていた。

 二匹は、ただの友人ではなかったのか?
 交尾している……ということは、あの黒毛の長毛種は、実はメスだったのだろうか?
 だが、アカギが男の体を返したときに、オスの生殖器が見えたので、その可能性は消えた。

 と、なると。
 人間というのは、オス同士でも番いになって、交尾する生き物だということなのだろうか。

 そうだとしても、つい先程まで親の敵のように睨みつけあっていたのに、まるでそれが嘘のように、熱烈に尾を交えるとは。
 ひょっとするとさっきのアレは、下劣で能無しの犬どもですら喰わないとされる、あの有名な『痴話喧嘩』という奴だったのだろうか?

 つくづく謎めいた生物だと、妙な感心を覚えていると、アカギの生殖器に後ろから貫かれた男が、我々の鳴き声によく似た声で鳴いた。
 あ、『ネコ』というのはこういう意味なのか。なるほど、一つ賢くなったな。

 それにしても、人間の交尾というのは手順が多くて面倒なものなのだな。
 矢鱈、時間もかかっているし、最初のうちは興味深く観察していた私も、一体いつまで続くのかと、段々飽き飽きしてきた。
 外敵に襲われる危険の少ない人間だからこそ、こんなに悠長にしていられるのだ。もし、我々の世界でこんな風に時間をかけようものなら、きっと最後まで事を成せないに違いない。

 ベッドの軋みが徐々に激しさを増していて、私の座る床にも振動が伝わってくる。
 下の階の住人が迷惑してないかしら、と、他人事ながら要らぬ心配をしていると、アカギが息を弾ませながら、男の耳許で囁いた。
「なぁ、カイジさん……、オレのこと、あの猫呼ぶみたいにして呼んでみなよ……」
 ご丁寧に、男の視界に私が入るように体位を調節している。
 男は私から目を逸らし、必死で首を横に振っていたが、執拗なまでに焦らされて根負けしたかのように、か細い声でその名を呼んだ。
「し、しげ……る、っ」
 その瞬間、アカギは口許に笑みを刻み、男の耳を強く噛んだ。
「よく覚えときな……あの猫はあんたを、こんな風にきもちよくしちゃくれねえだろ……?」
 アカギのその言葉は、果たして男に届いたのだろうか。
 男は体をビクビク痙攣させると、そのまま意識を手放したようだった。





 前脚と後ろ脚を、順番に丁寧に伸ばす。
 ゆっくりと体を解してから腰を上げ、ベッドの上で事切れたように眠る男と、それを見守る男の方に近づいた。
 さっきまでの酷い責めが嘘のようにやわらかい手つきで、アカギは男の髪を撫でている。

 お前も、難儀な男だな。

 ベッドの傍らに座り、心中でそう呼びかける。
 すると、まるでそれが聞こえたかのように、アカギが私の顔を見下ろしてきた。

 見せてやればいいものを。
 今のお前の、穏やかな仕草を。
『しげる』と呼ばれたときのお前の、あの嬉しそうな表情を、片鱗でもいいから、男が起きているときに、見せてやればいいものを。

 そうしたら、きっとお前の男も喜ぶだろうに。
 猫である私に、お前の姿を重ねて思慕するような、女々しいヤツだ。
 お前の本当の気持ちをちらっとでも見せてやれば、安心して、心から笑うだろうに。


 私の言いたいことがなんとなく伝わるのか、アカギは渋面になって、私から目を逸らしてしまった。
 やれやれ、と私は心中で嘆息する。


 男なんてのは、素直でいたほうがぜったいにもてるのに。
 変な見栄を張っているせいで、やさしくしたい者にもやさしくできないなんて、こいつもやっぱり、とんでもない軟弱者だ。

 でもまあ、軟弱者同士、お似合いでいいんじゃないの?
 私だったら、あんた達みたいなのなんて真っ平ごめんだけど。

 苦虫を噛みつぶしたような顔のまま、番の男の寝顔を眺めている軟弱者に、立てたしっぽを軽く振ると、私は大きく欠伸をして、床に丸まった。







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