sandwich(※18禁)・6



 唇を離すと、くちゅ……と音が鳴って赤木とカイジの間に白い糸が引く。
 惚けた表情で、はぁ、はぁ、と荒い息をするカイジの唇を親指で拭ってやりながら、赤木はしげるに言葉を投げる。
「満足したか? 次、そこ代われ」
 すると、しげるはうっすらと目を開き、ニヤリと笑う。
「ジジイとは違うんだ……たったの一回じゃ、出したうちに入らねえ」
 言いざま、いつの間にか硬度を取り戻していた自身をカイジの中にぐっと突き立てる。
「あっ! あ、しげ……る、っ」
 突然の刺激に目を見開き、カイジは甘い声を上げる。
 呆れたように目を丸くし、赤木はぼやくように言う。
「お前なぁ……」
「それに……カイジさんも、まだまだオレの咥え込んで離してくれなさそうだし……」
 ひっそりと笑うしげるの言うとおり、カイジはふたたび性感の虜になり、艶めかしい吐息を漏らしている。
 ぬちゃっ、ぬちゃっ、と濡れた音をたてながら、甘えるように腰を動かすしげると、早くもそれに翻弄され始めているカイジを見て、赤木はやれやれ、と首を横に振った。
「まぁ……いいけどよ。これはこれで」
 嫌がっていた様子はどこへやら、目の前で本能の赴くまま、セックスに没頭する若い自分と年下の恋人の姿は、視覚から赤木の欲望を掻き立て、同時にある種の微笑ましさを抱かせた。
「悪いが、カイジ……満足するまで、俺たちにつき合ってくれ。な?」
 頬を掻きながら赤木が言うと、カイジは嬌声を上げながらもこくこくと頷く。
「は、はい、赤木さ、も、……ふぁ、あ、あとで、いっぱい、して、くださ……っぁ、んんっ……」
 すっかり快楽の虜になってしまい、目許を赤く染めておねだりするカイジに苦笑しつつ、赤木はその頭をやさしく撫でてやった。






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