comune schiena
3
地図を頼りにこれから住む家まで2人で歩いていた。
ちょうど夕飯時なのか、住宅地の至るところで食卓を囲んでいる家族たちの声が微かに聞こえてくる。
「まさかあれが本物だったなんてねー…」
「うん。未だに俺は信じられないっていうか、現実味がない感じ」
「だよねぇ…」
「明日からどうしようか?ツナ達と友達になる??」
期待に満ちた声でにこれからの事を聞いてきたアズミを見て、凄いなと感じた。
「あんまり関わりたくはないなぁ」
「ええ!?折角ならある程度は話せる仲になろうよ!」
「絶対嫌っ!私は遠目だけで十分」
「え゙ぇ―!何でぇ!?
一緒に楽しもうよ〜」
お互い自分の主張を言い合っていると、突然アズミがある一点を見て固まってしまった。
「は?何??何かあった………の…」
見ている所に目線を持っていく。
「…………"竹寿司"?」
「うわわわーっ!!どうしよう!本物!!?俺ん家の近くに山本の家があるの!?すげー嬉し……もがっ!!?」
あまりの嬉しさに暴走しかけるアズミの口を私は慌てて塞いで止めた。
「時間帯考えてよ。近所迷惑でしょうが」
「すみません!!」
「気持ちはすごく解るけど、頭の中だけに留めて」
何度も頷くアズミに解れば良いと塞ぐのを止めて、誰か人がくる前に私達はその場から素早く離れた。
――そして入学式
何の因果か、2人とも綱吉達と同じ1年A組になってしまった。
「――2人とも小学校は違かったよね?私、笹川京子!宜しくねっ」
そして京子と花とは、何だかんだで友達と呼べる仲になり、間近で綱吉の駄目っぷりを見ては、2人で笑ったりして過ごしす日々を送った。
end.
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