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Seasonable
2


翌日、いつもより早く来た紅はクラスのみんなに、進の成績について訊いていた。


「そうだね。ムカつくぐらい頭いいよね」


「なんでだろうね。たまに授業も抜け出したりすんのに」


「世の中不公平だよね」


「勉強しなくてもできる人とうちらみたいにしてもできない人がいるんだよね」


と言われ放題だ。
だが、ある一人が話を変えた。


「それよりさ、進さまと紅くんてさ…どうなの?」


「どうって……」


と返答につまる。


「付き合ってんでしょ?へんなの二人ならアレだけど綺麗所二人だから応援するよ!」


「そうそう。ちっと悔しいけどね。」


「でさぁ…どこまでいった?」


女子は忙しい。
きゃーきゃー黄色い声が飛び交う。

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あきゅろす。
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