Seasonable 4 「氷追」 担任は進を呼ぶが、当の進は紅を膝に乗せたまま自分たちの世界に入っている。 「なんだなんだ。いちゃついてんじゃないよー。 それは俺への当てつけか? はい次は日高………ってまぁ居るな。...」 担任はブツブツ文句をいいながらも続ける。 もちろんさっきの言葉も彼らには届いていない。 その後の授業にも力が入らず、もちろんグループの会議も上の空。 だが、この前と決定的に違う事が1つある。 ボーッとではなく、幸せそうなことだ。 「進さん、むちゃくちゃ幸せそうですね」 進がこの状況で円滑に会議が進むわけもない。 そんな中ふと一人がそう零すと、 『あぁ…』 全員が声をそろえた。 ため息のタイミングまで一緒だ。 津村も山辺ももう何も言わずに黙っているだけだ。 [*Back][Next#] [戻る] |