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Seasonable
4


進は、あれからずっと紅のことを考えている。
朝のHRが終わって午前中の授業中もずっと。


俺の見た"太陽"なんではないか、と。
確かめたいがどう訊ねていいのかも見当がつかない。


「進さんが1%でも何かに興味を示すなんて・・・」


と山辺が嘆き気味な口調でつぶやいた。
それに伴って周りも全員が頷いた。


「いっいいから、飯食うぞ」


進は慌ててその場を誤魔化した。




「明日は嵐だな」


その慌てぶりを見て、そう津村が呟いた。
幸い、それを聞いたものはいない。

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あきゅろす。
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