Seasonable
2
「どうした氷追。そんなに見つめて」
と担任が言う。
その言葉にハッとし、慌てて進は俯いて、そして担任を睨む。
「おー怖い怖い、睨むな睨むな。
知り合いなのか?それとも一目惚れ?
じゃぁ日高は氷追の後ろの席な」
と横暴な勘違い野郎な担任が勝手に決定した。
「よろしくね。氷追くん」
紅はそう言うと、微笑んで席に着いた。
進は後悔した。
昨日、しっかりと"太陽"の顔を、微笑みを
しっかりこの眸で見ればよかった。
この転校生があの"太陽"なのか。
と。
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