[携帯モード] [URL送信]

Seasonable
they're just knowing each others


席についてしばらくし、教室に入ってきた担任は、
見知らぬ男子を引き連れていた。


一瞬、クラスの空気が張り詰めた。


だが、次の言葉で空気が緩む。


「やべぇ。かっこよ・・・」

「転校生なんて聞いてないよ」


クラスの女子が呟いた。
たしかに新学期がはじまったばかりとはいえ、転校してくるにはすこしズレた時期。
しかも転校生が来るなら情報が入っていてもいいはずだが、進は何も知らなかった。


「紹介しよう。今日からこのクラスで
 君たちと一緒に勉強することになった
 日高 紅くんだ」


と担任が言った。すると、クラス中から、


「よろしくぅ〜!紅クン」
「ケー番とアド教えて!!」
「藍村、手ェ出すの早すぎダロ」etc・・・


紅は「よろしく」と言いながらクラスを見渡し、進を見つけた。
そして見つめた。
あの暗い空間の中で顔を覚えているはずはない、と思いつつ進は軽く会釈をした。


そのまま進も彼を見つめ、動かない。





そう、彼は太陽に映える金色の髪を持っていたのだ。

[*Back][Next#]

7/17ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!