ばぁなぁさんの小説
はじめてのおつかい
ある日、ぼくは「はじめてのおつかい」をすることになった。
アル中のお父さんは言いました。
「酒買ってこいや!」
もうただの飲んだくれです。
◇◇◇
仕方ないので近所の酒屋さんへ行きました。
「いらっしゃい、おつかいかな?」
おじさんは明るく言いました。ぼくは、お酒を買って帰ろうとお店を出ました。
だけど、このお酒で、ぼくやお母さんに暴力をふるうんだと思うと、怖くて家に帰れなかった。
だから、薄暗くなった公園のベンチで休むことにした。
そうしていると自然に一升ビンを抱いて寝ていた。
◇◇◇
「健太ー!」という声でぼくは起きた。
「健太、こんな所にいたのか……。お父さん、心配したんだぞ」
「お母さんも心配しているし、家に帰ろうか」
家に帰るとお父さんは謝った。
「お父さんがお酒なんて買わせにいくから……」
「そうだ!日曜日に遊園地に行こうか?」
日曜日、ぼくは初めて家族そろってお出かけをした。
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