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私立水晶華学園


完璧に二人の冗談だと思っていたが、本気だったのか…

思わずため息をつきそうになる。

だいたい、俺からキスしてもらって何がいいのかわからない。

しかし、約束は約束だ。
俺は素早く二人の頬にキスをする。

どこか不満そうな二人に俺は早口に言う。

「いくら朝早くても人がいるかもしれないだろ、朝から俺のキスするところなんて見たくないに決まってる」

俺が通行人だったら絶対見たくない。

「さ、早く学校行こう。担任のところ行って教材貰わなきゃいけないんだからな」
二人の後ろに回って進むように促す。そして、二人にしか聞こえないような小さい声でこう言った。

「…恥ずかしいんだよ」

羞恥でほてったであろう顔を隠し、「いくぞ!」っと声をかけ二人の間を摺り抜ける。


二人がどんな顔をしてそんな俺を見ていたかなんて俺は知らない。
































たどり着いた職員室前。ドアをノックし開ける。

「失礼します」

俺が出した声によって職員室内の全ての先生方の視線が俺達三人に集まる。

「各学年のSクラスに今日からお世話になります神咲です。担任の先生方はどちらにいらっしゃいますでしょうか?」

ちょうどドア付近にいた目の大きい可愛いらしい顔をした先生に声をかけた。

「…」

「…」

「あの…?」
その先生は顔を真っ赤にして固まっている。

沈黙に耐え兼ねて先生に声をかけると、ハッとした顔をして踵を返すと奥のドアのところに走って入ってしまった。

「なんなんだ?」

呆然と先生を見送る俺達。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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