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私立水晶華学園


俺は力さんに慌てて近寄り、肩を掴んで前後に激しく揺らした。

「アレまだ治ってないのか!?」

この時の俺には、8年前少しの間一緒に暮らしていた従兄弟の事しか頭になかった。

ガクガクガクガク!!

「どうなんだ!?」

ガクガクガクガク!!!!

「…雫、力さんオチてる…」

はッ!!!
霄にポッっと呟かれて俺は我に帰った。


「おぃ!力さん!!(汗)」

正気に戻った俺の前には、気を失った力さんがいた。ぐったりしていてなんかヤバそうだ…
どうしたんだ!?

突然の事態に驚いた俺は何とも言えない顔をしている雷と霄を振り返りそう聞いた。


『いや、雫がやったんだ』


「…………………俺!?」
すると、霄はコクコク頷き、雷は「邪魔者一人デリート完了なのか…?」等をぶつぶつ、呟いている。

一体、何なんだ…
でも…………「分かった。力さん、編入の手続きをしてくれ」
俺はあいつの力になりたいんだ。






















俺と澪が初めて出会ったのは今から調度8年前、ある事情から俺は一人で父方の従兄弟である澪の家に預けられていた。


それまで自分に従兄弟が居るとは知らなかった俺は始め澪を見た時、女の子だと思っていた。

別にスカートを履いていた訳でも髪の毛が長かった訳でも無かったが、澪を見たら、十人中十人が美少女だと評価すると思う。


そんな容姿だった澪は当然の如く何回も連れ去られそうになった。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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