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私立水晶華学園


先輩はおもむろに立ち上がり、本棚から一冊の黒いノートを取り出した。


「雫達は…」


ぺらぺらとページをめくり、あるページで手を止める。


そのページを見た瞬間、卯埀先輩の目が大きく見開かれた。


「…まず、神咲弟。一年内家柄Sランク・容姿Sランク・成績編入テスト満点…
…神咲兄。三年内家柄Sランク・容姿Sランク・成績編入テスト満点…

…そして、雫。二年内家柄Sランク・容姿Sランク・成績編入テスト満点…


雫達は異名持ち決定だな」


ため息交じりに卯埀先輩が言う。


「?それって容姿がいい人だけなんですよね??

雷と霄はともかく、俺はありえませんよ」


思わず俺の口から苦笑がこぼれた。
卯埀先輩は俺に気を遣ってくれたんだろう。
ほんといい先輩だよな。


「無自覚…そうくるのか…」

卯埀先輩はこめかみにてをあてている。
大丈夫だろうか?


「そこが雫のいいところだよな。この学園には絶対いないタイプだ」


それまで、おとなしく卯埀先輩の話しを聞いていた雷がいきなり誇らしげに胸を張った。

雷の言葉に霄もうなずいている。


「お前達に一つ忠告だ。この学園は、お前達の常識が通用する場所ではない」


厳しい卯埀先輩の表情。


「まぁ、雫達はSクラスの中でも上位ランクだから、よっぽどのことがない限り心配はいらないさ」

卯埀先輩はふっと表情を緩めて言った。

そう言った先輩の表情が少し寂しげに見えたのは俺だけなのだろうか…









































俺達は、各自カードキーを卯埀先輩から貰った。
色は…雷と霄がゴールドで、俺のは透明だった。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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