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私立水晶華学園


続双葉side



しかし、私が今見ている顔ははっきり言ってそんなレベルの顔ではない。


まず、面倒臭いと言う表情の金髪の雷と言う男と、眠そうにあくびをしている銀髪の霄と言う男、二人共この学園の生徒会会長、副会長と張り合えるくらいの超美形だ。スタイルもいいし背も大きい。しかし、性格は余りよくなさそうだ。


そしてもう一人、茶髪の雫という男、これが一番厄介だ。前の二人同様の超美形だが、顔の造りが繊細だ。無表情だと巧妙に造られた人形のようだ。



三人に圧倒されていた私が我に返ったのは、今まで無表情で三人の真ん中を歩いていた神咲雫と目が合い、神咲が笑った時だった。



フワリ。
無表情ではどこか冷たさすら感じさせ、近寄りがたい雰囲気が笑った瞬間一転した。


(これは…)


「では、編入生達から自己紹介をしていただきましょう」


その動揺を隠し、いつもの抑揚の無い無機質な声を出したために私の様子に気付いた者はいなかっただろう。
















「おーい、おーい!こらぁ!双葉!!」


気付けば、話しをしている神咲雫をずっと注視していたらしい。
隣にいた晴留から呼ばれていたのにも気付かなかった。
(私としたことが…)


「誰に見とれてたん!?」
私の顔を覗き込んだ晴留が目を輝かせ、ニヤニヤ笑いながら聞いてくる。

私がその問い掛けに答える前に、晴留は更に言葉を続けた。

「三人ともめちゃめちゃ男前やなぁ!会長達と張り合えるで、あの顔は。まぁ、いつも通り性格は悪そうやけど」
どうして顔が良い奴らっちゅーのは性格悪いんやろーもったない。ぶつぶつ呟く晴留を横目で見ながらも、私は別の事を考えていた。




[before??][after!!]

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あきゅろす。
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